硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう

2016-02-18 21:56:00 | 日記
月曜日の21時になると「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」というタイトルのドラマにチャンネルを合わせる。しかし、いつも途中で心がざわついてテレビを消してしまうのである。決して嫌なわけではない。観たくても気持ちがついてゆかず観れなくなってしまうのだ。そんな大変歯がゆい思いをするドラマの魅力は、俳優さんの魅力もさることながら、設定が身近なため「私でありあなた」であることを感じやすいからかもと思うのであるが、今日は物語の批評をするわけではない。

今日の新聞記事の中に「介護職確保に影響。フジドラマ意見書 日本介護福祉会」という小さな見出しを見つけた。この見出しを見て記事を読まぬともその対象が「いつ恋」であることが分かり、記事を読む前からなんとも言いえぬ虚しさを覚えた。
記事の内容はこうである。
「フジテレビ系で放送中のドラマ設定が介護職の人材確保に影響を及ぼす内容だとして、日本介護福祉士会はフジテレビに配慮を求める意見書を出した」とあった。

人材確保に影響を及ぼす内容・・・だと! フィクションじゃないか。なのに、なぜ意見書を出す。痛いところを突かれメンツをつぶされたと思ったからじゃないのか。このドラマが本当に影響を及ぼしたら、日本介護福祉士会にお金が入ってこなくなるから気を使えよ。ということではないのか。
介護現場が高齢者を投げ落とすような怪物でも従事できる環境になってしまったのは日本介護福祉士会にもその責任が少なからずあるのではないか。もし改善したいと思うなら、まず、介護福祉士の実技試験を金で買える構造を今すぐ廃止するべきだ。
それとも、もたれ合いが出来てしまっていて、今更解体できないとでもいうのだろうか。
杉原音ちゃんみたいな純粋な娘さんが現場に失望し、辞職してゆく姿を見ているから、ドラマよりも日本介護福祉士会の意見書の方が希薄に感じてしまう。

遺憾。あつくなってしまった。
・・・話を戻しまして。

それでも僕は、月曜の夜9時になったら、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」にチャンネルを合わせるだろう。そして、途中で心を痛めてきっとテレビを消してしまう。と思う。