今年も無事八方尾根スキーツアーが終了した。今ではおじさんの慰安旅行と化してしまったが、まずまずの天気に恵まれて本当に良かった。
さて、僕らがこだわる八方尾根の魅力はゲレンデの広さと傾斜と長さであるが、ここ数年はリーゼンスラロームを下りた所にあるリーゼン小屋で戴くお酒とお勧めの一品とチャーハンだ。
その出会いは、春スキーまで楽しんでいた20代の頃にゴンドラアダムで上り、リーゼンスラロームを快速で滑り降りるスタイルを確立した僕たちは、必然的に休憩場所もリーゼン小屋となったのであるが、アットホーム的な雰囲気を持つ居心地の良さが気に入った友人は、ここで過ごす時間を楽しみになり、ほかのレストランには見向きもしなくなってしまったのが始まり。
いつしかスキーに出かける事も一年に一回となり、すっかりおじさんとなった僕らは「なんだかねぇ」といいながらも、リフト券の元を取る事より、深夜の高速を走り、寝不足でふらふらした体をお酒で癒しぼんやりと過ごすことの方がよしとした。
そんなことであるから、今回も2本滑ったところで、山の中腹付近が濃霧であったことを言い訳に早々休憩。お昼前くらいまでビールとワインと野沢菜と大根の煮物に舌鼓を打ちつつ雑談しながらまったり過ごした。
一度止まった体はなかなか動かないもので、昼食を摂るお客さんも増えてきたので「そろそろでるか」と、重い腰を上げゴンドラで上がりリーゼンを快速で二本滑り昼飯。また2本滑り終えた所で、コンディションもそんなに悪くないのに、「もういいんじゃない」と決断。早々に山を下りて、もう一つの楽しみの温泉へ向かった。
3年ほど前から連続でお世話になっているローゼンハイム白馬さんでチェックインを済まし八方の湯へ。温泉で身体を癒した後、とてもおいしいコース料理とお酒を戴き疲れ切った体をベッドに埋めた。
朝目覚めると窓から青空かかすかに見え、昨日より良い状態で滑れるのかなと期待したが、山に行ってみると、中腹付近から山頂にかけて強風が吹いていた為にゴンドラが動かず、リフトはどこもスキーが流行っていた頃の様に人で溢れていた。
その頃に比べ明らかに違ったのは、海外からのツアー客の多さで、映画から出てきたような人たちが沢山いて、おもわず見とれてしまったけど、それ以上に興味をひかれたのか、ヘルメットなどに日本のアニメのステッカーを貼っている人を見かけた事だ。
一昔前なら考えられなかった事なだけに本当に驚いてしまった。
僕らは9時頃から移動を開始し、もはやリーゼンスラロームを滑る為ではなく、リーゼン小屋に行くために白樺ゲレンデからリフトに乗り、セントラルコースを名木山へ向けて滑降。名木山からトリプルに乗って、リーゼンクワットに乗り継ぎ中腹まで行くと、降りた所で「休憩ね」といって、テンションの高い友人はハイスピードでガンガン滑り降りて行った。目的地はむろんリーゼン小屋だ。取り残された僕は景色を観ながらゆっくりと滑降してゆき、小屋にたどり着いてみると、友人たちはすでにまったりをきめていて、思わず笑ってしまった。
友人たちはアルコールを、僕は帰りのドライバーの役目を担っているので紅茶を注文。ぐだぐだと30分ほど過ごした後、小屋の前にある第一リフトで上り、あっさりと下山。
友人曰く、「明日の仕事の事を考えたら、早く帰った方がいい」。
その意見に反対する者は皆無で、二日券はたいへん贅沢な使い方をされ終了した。
そして、再び八方の湯に浸かったあと、僕らは前日に協議して決めた、「山人」というお蕎麦屋さんへ向かった。ここは白馬村出身の上村愛子さんが以前テレビ番組でお勧めしていたお店であったので、うる覚えなキーワードからググってみるとやはりヒット。ナビゲーションは僕らを迷わず誘導した。
「山人」に入ると、座敷に上がり、僕らはめいめいに好みのお蕎麦を注文。期待を膨らませながら、お蕎麦を待つ。
配膳された蕎麦の口に運ぶと、期待とおりの旨さに思わず顔がほころぶ。ついでに頼んだ紫米おこわも大変美味しい。
その喜びは同時に、上村さんのファンで良かったと体感できた瞬間でもあった。
おかげで帰りの高速道路の道程もさほど苦痛に感じず、太陽が西に沈む頃に無事帰宅。
帰り際、僕らは「来年はどうなるか分からないな」と言いつつも「またな」と言って、それぞれの日常へ戻っていった。
さて、僕らがこだわる八方尾根の魅力はゲレンデの広さと傾斜と長さであるが、ここ数年はリーゼンスラロームを下りた所にあるリーゼン小屋で戴くお酒とお勧めの一品とチャーハンだ。
その出会いは、春スキーまで楽しんでいた20代の頃にゴンドラアダムで上り、リーゼンスラロームを快速で滑り降りるスタイルを確立した僕たちは、必然的に休憩場所もリーゼン小屋となったのであるが、アットホーム的な雰囲気を持つ居心地の良さが気に入った友人は、ここで過ごす時間を楽しみになり、ほかのレストランには見向きもしなくなってしまったのが始まり。
いつしかスキーに出かける事も一年に一回となり、すっかりおじさんとなった僕らは「なんだかねぇ」といいながらも、リフト券の元を取る事より、深夜の高速を走り、寝不足でふらふらした体をお酒で癒しぼんやりと過ごすことの方がよしとした。
そんなことであるから、今回も2本滑ったところで、山の中腹付近が濃霧であったことを言い訳に早々休憩。お昼前くらいまでビールとワインと野沢菜と大根の煮物に舌鼓を打ちつつ雑談しながらまったり過ごした。
一度止まった体はなかなか動かないもので、昼食を摂るお客さんも増えてきたので「そろそろでるか」と、重い腰を上げゴンドラで上がりリーゼンを快速で二本滑り昼飯。また2本滑り終えた所で、コンディションもそんなに悪くないのに、「もういいんじゃない」と決断。早々に山を下りて、もう一つの楽しみの温泉へ向かった。
3年ほど前から連続でお世話になっているローゼンハイム白馬さんでチェックインを済まし八方の湯へ。温泉で身体を癒した後、とてもおいしいコース料理とお酒を戴き疲れ切った体をベッドに埋めた。
朝目覚めると窓から青空かかすかに見え、昨日より良い状態で滑れるのかなと期待したが、山に行ってみると、中腹付近から山頂にかけて強風が吹いていた為にゴンドラが動かず、リフトはどこもスキーが流行っていた頃の様に人で溢れていた。
その頃に比べ明らかに違ったのは、海外からのツアー客の多さで、映画から出てきたような人たちが沢山いて、おもわず見とれてしまったけど、それ以上に興味をひかれたのか、ヘルメットなどに日本のアニメのステッカーを貼っている人を見かけた事だ。
一昔前なら考えられなかった事なだけに本当に驚いてしまった。
僕らは9時頃から移動を開始し、もはやリーゼンスラロームを滑る為ではなく、リーゼン小屋に行くために白樺ゲレンデからリフトに乗り、セントラルコースを名木山へ向けて滑降。名木山からトリプルに乗って、リーゼンクワットに乗り継ぎ中腹まで行くと、降りた所で「休憩ね」といって、テンションの高い友人はハイスピードでガンガン滑り降りて行った。目的地はむろんリーゼン小屋だ。取り残された僕は景色を観ながらゆっくりと滑降してゆき、小屋にたどり着いてみると、友人たちはすでにまったりをきめていて、思わず笑ってしまった。
友人たちはアルコールを、僕は帰りのドライバーの役目を担っているので紅茶を注文。ぐだぐだと30分ほど過ごした後、小屋の前にある第一リフトで上り、あっさりと下山。
友人曰く、「明日の仕事の事を考えたら、早く帰った方がいい」。
その意見に反対する者は皆無で、二日券はたいへん贅沢な使い方をされ終了した。
そして、再び八方の湯に浸かったあと、僕らは前日に協議して決めた、「山人」というお蕎麦屋さんへ向かった。ここは白馬村出身の上村愛子さんが以前テレビ番組でお勧めしていたお店であったので、うる覚えなキーワードからググってみるとやはりヒット。ナビゲーションは僕らを迷わず誘導した。
「山人」に入ると、座敷に上がり、僕らはめいめいに好みのお蕎麦を注文。期待を膨らませながら、お蕎麦を待つ。
配膳された蕎麦の口に運ぶと、期待とおりの旨さに思わず顔がほころぶ。ついでに頼んだ紫米おこわも大変美味しい。
その喜びは同時に、上村さんのファンで良かったと体感できた瞬間でもあった。
おかげで帰りの高速道路の道程もさほど苦痛に感じず、太陽が西に沈む頃に無事帰宅。
帰り際、僕らは「来年はどうなるか分からないな」と言いつつも「またな」と言って、それぞれの日常へ戻っていった。