硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

一年前の事件をもう一度考えてみる。

2017-08-05 09:28:02 | 日記
市民プールで泳いでいると、時間の変わり目で隣のレーンが知的障碍児のスイミングスクールに変わった。一息つくために泳ぐのをやめて立ち止まり、隣のレーンを観ると子供たちは楽しそうにプールの中で遊んでいて、プールサイドではお母さんたちが我が子の姿を微笑んで見守っていた。

ふとそこで考えた。

福祉施設で働くと、入所者の施設での生活のみしか知ることが出来ず、閉塞感に苛まれてしまいがちになります。
また、時々来園する入所者の家族との出会いを観ていても、その部分のみを切り取って考えてしまうと家族の捉え方を歪ませてしまいます。
社会的弱者が集まる環境にいると、精神的に成熟していないと人は不遜、驕慢になります。
介護福祉士や社会福祉士などの資格を有していれば、一度は職業倫理の概念に触れているはずですが、智性や意思は、感情を納得させる力がありません。
良い師に出会うことが出来なければなおさらです。

入所に至るまでの家族の葛藤を、親と子の結びつきを、身体を通して知ることが出来ていれば、あのような事件は回避できたのではと、プールで楽しんでいる子供たちを見て思ったのです。