硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

ノートルダム大聖堂。

2019-04-19 20:45:34 | 日記
朝、蒲団の中からテレビのスイッチを入れると、ノートルダム大聖堂の火災が映し出された。

その時、不思議と驚かず、「やはり燃えてしまうんだな」とか、「フランス国内では心を痛めない人も沢山いるんだろうな」とか、考えた。

大聖堂で祈りをささげる人たちにとっては、悲しい出来事だったかもしれない。でも、建造物が着工された当時、教皇庁とフィリップ2世によって、同じキリスト教で、同じフランス人のカタリ派の人々が迫害されたことが、今もどこかで語り継がれていたとしたら、末裔の人達は感傷的な気持ちにはならないだろうと思う。また、革命の国でもあるフランスでは、自由主義の人々も、他宗教の人々も、同じであろうと思う。

歴史的価値があり、美しく象徴的な建造物であり、誰かの心の拠り所ではあるけれど、その側面には、悲劇もあったのだという事も、忘れてはならないのではないかと思うのです。