ようこそ、卯月です。
仕事のことが気がかりで、何も手につかず午前中を過ごしたら、お昼過ぎ、社長さんからケータイに電話がかかってきた。
いよいよ絶縁を言い渡されるかな、とひるみながら電話に出ると、「こんにちは」といつもの笑顔(を思わせる口調)で。
このあいだ、T書館さんからのお仕事で、見落としが多かったものがあったと聞いていたのだけど、先週の金曜に担当のSさんがゲラを持ち帰ったのでそれを事務所で見直していて、初校を見た私にも見ておいてほしいと思って送ったから、見終わったら送り返してほしい、ということだった。
「こっちで見ていただこうと思ったのだけど、今たまたまお願いする仕事がなかったので」と社長さんはおっしゃった。
連絡がなかったのは、仕事がなかったからだったのだ。
縁を切ろうと思ってる人に、わざわざミスの見直しをさせるだろうか。今後に活かして、ということではないか。
「宅急便ですか」などと泣きそうになりながら言うと、電話の向こうから元気のいい声が「そう、宅急便でよ。よろしくね」と返ってきて、電話は切れた。
全身の力が抜けた気がした。こわばりが取れた、というか。
社長さんは怒ってると思っていた。もう卯月なんか知らない、と見限られたと思い込んでいた。
違ったんだ。今も、社長さんは私のことを、一緒に仕事をしていく仲間だと思ってくださっている。
このあいだの私のずさんな仕上げも、そのとき厳しく言ったけれど、だからと言って私との信頼関係がそれで全部崩れたわけではなかった。
まだ私のことを見捨てていないんだ。
またチャンスがもらえるなら、今度は本当に最善を尽くそう。決して能力が高いわけではないのだから、その分、骨惜しみをしないで仕事に当たろう。そう思った。
明日送られてくるゲラも、自分のどこが足りなかったのか、丁寧にしっかり見て、これから先に活かしていこう。
社長さんの声を聞いたら、元気が出た。ありがたいと思った。
昨夜書いた月一の通信の原稿を、午後、プリントアウトした。いつもギリギリの発送だけど、今月も書けた。
中島美嘉ちゃんのファンクラブの会員期限が切れる。更新したいけど、ミスチルのファンクラブにも入りたいと思ってて、迷ってる。
と、子どもたちに話したら、二人そろって「中島美嘉のを更新して、ミスチルのにも入るんだ!」だって。
うーん、そうなりそうだ。
明日は雨になるらしい。
ゆっくり過ごそう。
ではまた明日ね。
おやすみなさい。