すずめ休憩室

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気の向くままにつづってみました。

労働衛生週間

2005年10月03日 | 日々つれづれ
ちょっとお堅い話になりますが、10/1~7は「全国労働衛生週間」なんです。知ってました?

働く人たちの健康を守りましょうってことで、昭和25年から始まったこの週間は、国民の労働衛生に関する意識を高揚させ、事業場における自主的労働衛生管理活動を通じた労働者の健康の保持増進と快適な職場環境の形成を担ってきました。

平成17年のスローガンは
「働き過ぎていませんか 働き方を見直して 心とからだの健康づくり」

ってことで過重労働の防止とメンタルヘルスに重点をおいた内容となってます。昔は、じん肺などの職業性疾病の防止に重点をおいていましたが、時代の流れというんでしょうか、ハード対策が講じにくい問題が多くなってきています。何処の会社でも人員削減して一人にかかる重圧が大きくなってますからねぇ・・・。

特にメンタルヘルスに関してはこれからも重点が大きくなることでしょう。
あまり知られていない事実ですが交通事故死者が全国で年間約1万人と言われていますが、自殺者はこれを大きく上回る年間3万人なんです。もっとも3万人のうちには色々な原因があるんでしょうけど、一向に回復しない景気と増え続ける自殺者の因果関係は全くないとは言い切れません。ある新聞によると時間外労働が月60時間を超えると、自殺者が増える傾向があるのだとか・・・

鬱などのメンタルヘルスの問題は仕事のみならず、家庭内の問題にも関わる事が多いので、指導する立場の人もなかなか踏み込んで対策を講じにくいってものありますが、超過重労働による精神的負担は対策のしようがあるのも事実。少し緩和するといいのですが、失業問題と過重労働という課題を一気に解決しようとワークシェアリングなどをすると今度は中小企業などでは収入面で困る人もいるんですよね・・・難しい問題だわ。
自殺のみならず脳疾患関連による死亡は過重労働と密接に関わっている場合も多いのが近年明らかになってきました。労災として認定されたケースも増えてきているとか・・・。
何事も「過ぎる」ってのは良くない事なので、ほどほどになって欲しいものです。

そして悩みを抱えている人は1人で考え込まず、誰かに言う勇気を持ってもらいたいですね。死ぬ気になればなんでもできるといいますが、死んだら何も出来ません。残された人がただ悲しむだけなのですから・・・。

鬱は別名「心の風邪」と言われるくらい、誰でも掛かりやすいものなんです。けっして特別な病気ではありません。それに今は良い薬もあるので早く完治もしやすくなってます。「絶対治る」と断言できる病気なんです。

とはいえ、本人からはなかなか言い難いもの事実。周りの人が「どうしたの?最近元気ないね」などと声を掛け合える環境も作っていくのも大切なことなんでしようね。