先日テレビでショキングな番組を見た。テーマは「不妊ビジネス」となっていた。自分で子どもが産めない人が代理の人に産んでもらうのをビジネスとして立ち上げたアメリカの話しである。
アメリカ・カリフォルニア州には1500人の代理母のリストがあるという。顧客の9割は中国人富裕層の夫婦らしい。一人の依頼で2000万円ほどかかる。代理母は400万円ほど手にするが代理母になる人は経済的な理由でひきうける人が多いという。このようなことがビジネスとして成り立ち多くの人々が望んでいることに何か違和感を持つのは私だけだろうか。
私の知人でカナダ人のあるひとから「私は里子で養母は3人男の子を生んだが女の子が欲しくて数年間の契約で私を育てることにした。育てているうちに情が移り生涯育てることにしたの」と打ち明けられ、ビックリしたことがある。
また、私がよくステイさせて貰っていた、ドイツ系アメリカ人のホストマザーは自分に二人も娘がいたが、ガテマラ出身の男の子とフイリッピン出身の女の子を育てていた。理由を聴くと「私が育てなければ誰がそだてるの」と云われてしまった。彼女は熱心なクリスチャンであった。
折しも一昨日は雛祭り。我が国の先人たちが子どもたちの健やかな成長を祭りに込めたように末永く子供の幸せを見守りたいものだ。(E)
1階和室に飾られた雛段