ここ大口町は自然に恵まれた田園地帯である。夕方、家内に車いすを押してもらって田圃の方へ散歩に出た。夕焼の西空を見ながら農道を通っていると、子供の時にうたっていた童謡が口をついてでる。
夕焼け 小焼けで 日が暮れて、山のお寺の鐘が鳴る、お手て繋いで 皆帰えろ カラスと一緒に かえりましょ
子供が 帰った 後からは、丸い大きなお月様 小鳥が夢を見る頃は 空には キラキラ金の星
と すっかり子供に戻って、当時どこにでもあった田園風景の中をお隣の玲子ちゃんと 手を繋いで家に帰って
いるような気分になってハッと我に返ると、当時と全く違う光景が目に飛び込んできた。
国道と高圧線の鉄塔であ
る。国道では大型トラックに挟まれて小さな軽自動車がすごいスピードで、走っていて見ているだけで、はらはら
するし、高圧線の鉄塔は「空にはキラキラ金の星」に溶け込まない。
思えば我が国は、大切なものを次々と壊し別の方向に走り出して久しい。
一体何処へ向かっているのだろう。心の休まる美しいものをどんどん壊し、気が付いたら荒涼とした大災害の跡
地のようなところへたどり着く、と云う状態ではないだろうか。 (T)
自然開発の名のもとに どんどん自然を破壊し エネルギーを使い その速度は知能の力でどんどん加速され
てきました。 もう人類はエネルギーなしだは生きて行かれなくなってしまいました。
どこかで その速度を少なくして自然を守らないと 人類
の生存がおぼつかなくなるのではないでしょうか