鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3692回】 説明では売れず、質問で売れる

2021年02月07日 | 住宅コンサルタントとして

成果が出ない営業マンは、とにかく説明をしたがります。

 

建物案内時も、着座商談時も、

とにかく説明ばかりして、

自分が一方的に話をしているのです。

 

お客様がご自身で情報収集をしづらかった昔は、

まだこうした説明型の営業が多少、通用したかもしれませんが、

現代ではいろんな情報を気軽に収集できる時代。

 

だから大した価値の無い情報提供は、

営業マン自身の価値を下げる行為になるのですね。

 

営業マンの役割は、お客様に説明することではなく、

いろんな情報を断片的に収集し、

整理がつかなくなっているお客様の頭の中を

整理して差し上げることであったり、

何を優先して家づくりを進めるべきか、

お客様自身に気づいていただくためのサポートをすることなのです。

 

こういう場合、重要なのは質問力なのですね。

 

すなわち、今の時代、質問上手は営業マンが

お客様から選ばれるという時代なのです。

 

また、お客様に刺さるトークをする前にも、

やはり収集な営業マンは、質の高い質問をします。

 

「もし仮に、家を建てたとしたら、休日、どのような暮らしをしたいですか?」

「お仕事がハードなご主人の場合、寝室にどういう工夫をすると良いか、

どこかで聞いたことってありますか?」

「子どもさんが自発的に勉強するようになったご家庭って、

親とお子様がどのようなコミュニケーションを取っていたのか、

どこかで聞いたことってありますか?」

「将来的に親御さんと同居される場合、

絶対に知っておかなくてはならないことがあるのですが、

どこかでそういうお話を教えていただいたことはありますか?」

 

というような感じですね。

 

お客様と仲良くなるうえでも、

自社の強みを説明する際にお客様の聴く意識を高める上でも、

質問力が本当に重要な時代なのです。

 

説明では売れずに、質問で売れる時代なのです。

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