鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4354回】 SNSやYouTubeでの発信だけが上手な会社は危険

2022年12月01日 | 住宅コンサルタントとして

クライアント様の社長とお話をしていて、

改めて「その通りだなぁ」と感じたことがあります。

 

それはここ最近、SNSやYouTubeでの発信が

非常に上手で集客は順調なのですが、

実際に組織の中はぐちゃぐちゃで、

スタッフさんは定着せず、施工品質もひどい会社が、

実は結構増えている、ということ。

 

地場工務店としてYouTube活用が

非常に上手にいっている会社のスタッフさんが、

弊社のクライアント様に入社されてきて、

実は社内がゴタゴタで現場監督が全く定着せず、

この先、かなりクレームが発生するであろう、

という情報も、私の耳に入ってきています。

 

YouTubeの再生回数がすごい、とか、

Instagramのフォロワー数やいいね数が多い、

というだけで住宅会社を選ぶのは危険な時代なのです。

 

この2~3年、組織崩壊により、

最終的に家電量販店大手に買われた会社が、

多数あることは業界関係者なら知っていると思います。

 

住宅会社は、商品企画からマーケティング、

更には品質管理やスタッフの育成、原価管理など、

本当に製造小売り業そのものです。

 

規模の大小にかかわらず、

やるべきことは莫大で、

しかもお客様に対する責任はとても大きいのです。

 

組織マネジメントや施工における

品質管理が十分ではないのに、

外面だけうまく見せるテクニックに長けた会社が

増えていることは、

お客様にとって良くないなぁ、と感じています。

 

住宅会社は製造業ですから、

まずは施工品質がしっかりしていることが最重要で、

そこが不十分なのに、動画発信技術が長けた会社が増えている、

ということをエンドユーザーは理解しておいた方が良いでしょう。

 

そして自分が消費者になった時も、

SNS発信力が強いだけで、

購入先を選ばないようにしたいものです。

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