鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第5139回】 仮説力の鍛え方

2025年01月24日 | 住宅コンサルタントとして
経営者やリーダーは、
自分が統率する組織やチームの問題点に
気づく力が求められます。

来場数が減少しているのは何故か?
社員さんの離職率が上がっているのは何故か?
契約時から竣工時の利益率が下がっているのは何故か?

などなど、住宅会社を経営したり、マネジメントしていると、
常にさまざまな問題が発生します。

こうした問題が起こった時に、
組織として手を打たなければならない訳ですが、
その問題の解決のために、
どういう一手を打つべきか?

ここで問われるのが、「仮説力」です。


例えば、体重が2キロオーバーしたら、
会社の一駅手前で降りて歩いて出勤するとか、
甘いものを1か月、我慢するなどの
2キロ体重を落とすためのいろんなアイデアが
頭の中に浮かんでくると思います。

ところが、経営や組織マネジメントになると、
急にアイデアが出て来なくなる方がいたりするのです。

何が正解かは分かりませんが、
とにかく仮説(≒アイデア)を出して
実行して検証する、ということをやらなければ、
問題点は解決の方向に進まないのです。

ではこの仮説力、どうすれば鍛えられるのか?


私が思うに、そのポイントは2点あります。

1点目は、日頃から答えが無い問題に対し、
いろいろと考える習慣を持つこと。

例えば、日本の少子高齢化にストップをかけるには、
どういうことにN取り組めば良いか、とか、
オーバーツーリズムを解消するために、
京都市が取り組むべきことは何か、など、
こういうテーマに対し、自分なりのアイデアをまとめる、
ということを続けることで、仮説力は高まります。
(私がスマホから遠ざかることを推奨するのは、
スマホで情報をただ垂れ流し的入れている人って、
こういう考える時間を確保できないからです)

そして2点目ですが、
日頃からいろんなことに興味を持ち、
あちこちに足を運んで体験する量を増やすことです。

とにかく一次情報量を増やせば増やすほど、
自分の中にたくさんの引き出しをもつことにつながり、
それがいざアイデアを出さなくてはならない時に
とても役に立つのですね。

一次情報量が少ないビジネスパーソンほど、
仮説が出てこないような気がしております。


一流の経営者やリーダーになるには、
仮説力は欠かせないのです。

鍛えるために、コツコツと努力したいものです。

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