住宅会社さん、工務店さんのサポートを
20年近くさせていただいている中で、
いろんなクライアント様のスタッフさんの
部署異動を提案して、それが見事にハマる、
ということが結構ありました。
例えばですが、
新築の営業マンとしては、
いい結果を出すことが出来なかった、
とある住宅会社の営業マン。
新築の営業は、20代~30代の若い世代が顧客だし、
ある種、お客様を励ましたり、前向きな気持ちにさせたり、
恋愛テクニック的な部分が必要なのですが、
その営業さんは、そういうことは苦手。
でも誠実だし、嘘はつかないし、
出来るかどうか不明なことを「出来る」という発言もしない。
こういう方は、リフォーム事業の方が向いているだろう、
と感じたので、配置転換をおススメしたのですが、
それが見事にハマって、
今、リフォーム事業で大活躍されている方もいます。
また、別の会社さんで、
ある若手の現場監督がおられたのですが、
その方のコミュニケーション能力や人間性が、
とにかく高いのです。
そのクライアント様の忘年会にお誘いいただいた際、
私が来ていたダウンジャケットを褒めて下さったのも、
その現場監督さんでした。
こういう視点を持っている方は、営業に向いています。
そのクライアント様に、
この監督を営業に部署異動することをご提案し、
それが実現した結果、
今では営業マンとして大活躍されています。
そして昨日、お伺いしていたクライアント様でも、
広報担当のスタッフさんを
積算担当に配置換えしてみてはいかがでしょう、と
ご提案をさせていただきました。
まだ実現していませんが、
これがもし実現したら、結構うまくいくのでは、
と勝手に想像しております。
で、今日の本題です。
スタッフさんの適正をどうやって見るのがいいのか?
人間、全ての面で完璧な方など存在しません。
必ず長所と短所があります。
見るべきはその方の長所で、
その長所を活かせる職種に就いていただくのが基本です。
そしてもう一つ重要な点は、
そのスタッフさんの本質的な部分を見るということ。
例えば、先ほどの現場監督から営業になった方で言うと、
その方は、とにかく友達が多い方なのですね。
幼馴染や趣味でつながっているお友達から
家づくりの依頼を現場監督時代から
既にたくさんいただいていたのです。
長いお付き合いのある方から信頼される方だからこそ、
営業としての適性があると思うのです。
このように、スタッフさんの得意な部分を活かすことと
更にそのスタッフさんの本質を見極めることで、
最もその方に合った職種が見つかるのです。
せっかく縁あって入社して下さったスタッフさん。
皆に合った仕事をしていただけるよう、
経営者や幹部はしっかりと特性を見ていきたいものです。