鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第5165回】 スタッフさんの適性

2025年02月19日 | 住宅コンサルタントとして
住宅会社さん、工務店さんのサポートを
20年近くさせていただいている中で、
いろんなクライアント様のスタッフさんの
部署異動を提案して、それが見事にハマる、
ということが結構ありました。

例えばですが、
新築の営業マンとしては、
いい結果を出すことが出来なかった、
とある住宅会社の営業マン。

新築の営業は、20代~30代の若い世代が顧客だし、
ある種、お客様を励ましたり、前向きな気持ちにさせたり、
恋愛テクニック的な部分が必要なのですが、
その営業さんは、そういうことは苦手。

でも誠実だし、嘘はつかないし、
出来るかどうか不明なことを「出来る」という発言もしない。

こういう方は、リフォーム事業の方が向いているだろう、
と感じたので、配置転換をおススメしたのですが、
それが見事にハマって、
今、リフォーム事業で大活躍されている方もいます。

また、別の会社さんで、
ある若手の現場監督がおられたのですが、
その方のコミュニケーション能力や人間性が、
とにかく高いのです。

そのクライアント様の忘年会にお誘いいただいた際、
私が来ていたダウンジャケットを褒めて下さったのも、
その現場監督さんでした。

こういう視点を持っている方は、営業に向いています。

そのクライアント様に、
この監督を営業に部署異動することをご提案し、
それが実現した結果、
今では営業マンとして大活躍されています。

そして昨日、お伺いしていたクライアント様でも、
広報担当のスタッフさんを
積算担当に配置換えしてみてはいかがでしょう、と
ご提案をさせていただきました。

まだ実現していませんが、
これがもし実現したら、結構うまくいくのでは、
と勝手に想像しております。


で、今日の本題です。

スタッフさんの適正をどうやって見るのがいいのか?

人間、全ての面で完璧な方など存在しません。

必ず長所と短所があります。

見るべきはその方の長所で、
その長所を活かせる職種に就いていただくのが基本です。

そしてもう一つ重要な点は、
そのスタッフさんの本質的な部分を見るということ。

例えば、先ほどの現場監督から営業になった方で言うと、
その方は、とにかく友達が多い方なのですね。

幼馴染や趣味でつながっているお友達から
家づくりの依頼を現場監督時代から
既にたくさんいただいていたのです。

長いお付き合いのある方から信頼される方だからこそ、
営業としての適性があると思うのです。

このように、スタッフさんの得意な部分を活かすことと
更にそのスタッフさんの本質を見極めることで、
最もその方に合った職種が見つかるのです。

せっかく縁あって入社して下さったスタッフさん。

皆に合った仕事をしていただけるよう、
経営者や幹部はしっかりと特性を見ていきたいものです。
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