鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

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【4342回】 組織の成長についていけないと、創業メンバーであっても退場せざるを得ない

2022年11月19日 | 住宅コンサルタントとして

これはよく聞く話だと思いますが、

ある事業を立ち上げて順調に成長していく中で、

創業メンバーの大半が辞めていくことが、

結構起こります。

 

その理由は、組織の立ち上げ時に必要な能力と

組織がある程度出来上がった段階で、

組織を回していく能力が全く異なるからです。

 

立ち上げ間もない頃は、

メンバー一人ひとりの戦闘力が非常に重要で、

更に言うと実務能力の高さも不可欠です。

 

そして実務で結果を出せた人が

組織の中で重要なポジションを与えられ、

リーダーとなっていくのです。

 

ところが、組織がある程度成長していくと、

メンバー個々が好き勝手に仕事をすると、

組織としてベクトルがバラバラになり、

一貫性が取れなくなってくるのです。

 

そこでリーダーには、実務能力よりも、

 

どこに向かうのか?

どういうやり方でそこに向かうのか?

 

という指示と理由の説明力が求められます。

 

そしてそれだけではメンバーが

ついてきてくれないこともあるので、

人として好かれる、尊敬される人間性も、

リーダーには欠かせません。

 

そしてチームとして目標に進んでいく中で、

歯車がかみ合わなかったり、

メンバーの中で離脱する人も出てきたりと

様々な問題が発生します。

 

その発生した問題をPDCAを回して解決するスピードも

リーダーには求められるのです。

 

組織が成長しているのに、

立ち上げ当時の成功体験や思い出に浸っているだけでは、

誰もついてきてくれなくなります。

 

更に組織が成長するにつれ、

入社してくる社員さんの能力も高くなっていくので、

創業メンバー自身、成長していなければ、

正直、単なるお荷物になるケースが、

実は非常に多かったりするのです。

 

経営者一族だからとか、

この事業を立ち上げ成功させたからとか、

過去の成功に浸っているようでは、

誰もついてきてくれなくなる、

ということを理解した上で

仕事に向き合わなくてはならないのです。


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