小さな工務店さんの場合、
経営者は経営しながら実務をやるケースは多いです。
ところが順調に会社が成長し、組織が大きくなってくると、
経営者や経営陣の役割は変わってきます。
まずは目標を定める(ビジョン)。
そこにどうやって到達するのかを明確にする(戦略)。
戦略に沿って各部署が正しく進めているか、
定期的にチェックし、改善のアドバイスをする。
このように、目標を設定し、
そこに組織を正しく進ませる、という役割があります。
その他にも、現場のスタッフさんが
仕事をやりやすくなるよう環境を整えていく、
ということがあります。
スタッフさんを評価するしくみを整えたり、
業務がより効率的にできるよう、新たなシステムを導入したり、
社員さんの能力を高めるための研修を企画したり。
そして住宅会社として、とても重要なのが、
自社の営業マンが胸を張ってお客様の前に立てるよう、
本当に良い家づくりを目指して仕事をすることと、
ミスやクレームがあった際、
それらの対応を最優先にすることです。
「ウチの会社は本当にお客様の方を向いている」
「良い家をつくるために全力で取り組んでいる」
「何かあった際もお客様のためにできることを
最優先で取り組む会社である」
と営業マンが思えなければ、
堂々と胸を張ってお客様の前に立てないのです。
組織が大きくなってくると、
こうした環境をつくることが経営陣の役割なのです。
経営陣はドンドン裏方に回らなくてはなりません。
主役は営業さんや設計さん、監督さん、コーディネーターさんたちで、
経営陣は大道具さん、音声さん、照明さんのイメージですね。
とにかく社員さんが胸を張ってお客様の前に立てる会社を
つくっていきたいものです。