とある県のナンバー１クラスのビルダーでは、
また経営者が変わりました。
数年前にも経営者が変わっているのですが、
どうも社内がうまくいっていないようで、
業績が下がっている責任をオーナーに取らされ、
経営者が変わったようです。
土地をかなり在庫として保有しており、
資金繰りも大変そうな感じ。
おそらく、ここから浮上することは、
かなり厳しいでしょう。
エリアは異なり、
これまたとある県の過去ナンバー１のビルダーでは、
あっと言う間に組織が崩壊し、
注文住宅を建てることができなくなりました。
これはオーナー経営者が息子さんに
経営を譲ったものの、その息子さんが経営者の器でなく、
ゴタゴタになり、外部から経営者を招いたところ、
その新しい経営者が社内を徹底分析したら、
不正が大量に発覚し、
現場監督が大量に退職し、
組織が崩壊したとのことらしいです。
そしてこれは相当炎上したので、
ご存知の方も多いと思いますが、
とあるエリアのナンバー１クラスのビルダーが、
スタッフさんの人格を侮辱するような表彰をおこない、
本当に悲しい結果を招くこととなりました。
その会社のＨＰは今でも見ることができず、
実質的な業務がストップしているのかもしれません。
更には、地元密着型の住宅会社で、
これまで成し遂げなかった成果をだしている、
とある県のナンバー１の住宅会社も、
ここに来て大量の退職者が出ている模様。
この会社が抱えている問題、
まだほとんどの方が気づかれていないと思いますが、
私自身は間もなく明らかになるかと思っています。
このように住宅業界を見てみると、
たくさん家を建てている、
一見成功しているように見える住宅会社ですら、
問題を多々、抱えているということ。
ここまで挙げた会社に共通するのは、
それなりに建築の知識も技術もあるのですが、
とにかく会社が社員教育・人づくりに力を入れていないのでは、
と思われることです。
更には後継者の育成に失敗している、ということ。
いろんな人が協力し合わないと、
良い家をつくることができないのです。
そのために、スタッフの人間教育が欠かせないのですが、
こういう会社に共通するのは、
スタッフさんの教育や後継者育成にあまり力を入れず、
技術力の向上やノウハウの購入にしか投資してこなかった、
ということなのですね。
こんなことを書くと、地場の住宅会社に
問題があるかと思われるかもしれませんが、
一部上場の企業ですら、図面と異なる家を建てたり、
有名芸人をキャラクター採用し、
ＣＭ流しまくっていたローコスト住宅会社も
欠陥住宅を建てまくっていたのですから・・・。
また、超大手のハウスメーカーも
支店長が横領していることが発覚したりなど、
まあ、業界全体のレベルはまだまだです。
知名度だけでも、
そして実績だけでも、
家づくりを託す会社を選んではいけない、
ということなんです。
良い住宅会社を選ぶ上で大切なのは、
その会社がどれだけ社員教育に力を入れているか、
という部分を見極めること。
経験と知識があるスタッフが多数、揃っていても、
社員教育に力を入れていない会社は、
長い目で見て組織崩壊する可能性が高いのです。
その理由は、とにかく住宅会社は製造小売りであり、
商品の企画開発からマーケティング、
更には営業から工程管理、品質管理、原価管理、安全管理と
守備範囲があまりに広く、それぞれ専門知識も必要なため、
スタッフさんの底上げをやり続けなければならないからです。
でも、その基本を理解できずに、
ただただ売上を求め、組織が大きくなり、
経営陣がコントロールできるキャパを超えてしまう。
これが悲しいかな、住宅業界の現状なのです。
そういう意味では、
弊社のクライアント様は、
本当に社員教育に真剣に取り組まれていて、
良い家をつくることに真剣な方ばかり。
社員教育・人づくりの重要性を
クライアント様と再認識していきたいと思っています。
