肌寒き朝となりたる尽日のいかに生きしや弥生三月 窪田政男
この歌は、素人が横綱を、技量なしで、切実さだけで、転がしたような歌です。
まず、「尽日のいかに生きしや」ではなく、「弥生(三月)をいかに生きしや」……と、つなげるのが常道。
それから、「弥生」と「三月」のトートロジー。どちらか一つにすべき。
……と、朱の入るところ。
しかし、そうか、この人は、三月の、カレンダーの終わる日に、このひと月をいかに過ごしたか、噛みしめつつ、自問しているのだなぁ……。
しかも、弥生と三月、畳みかけるまでして、きっと何か、大変なことのあったひと月だったのだなぁ……。
説得されます。
朱を入れさせない、勢いがあります。
説得されない人もあるでしょうが、それは、その人が、鈍感です。
技あり、正しければいいというものではない。
この歌は、窪田さんの、素が出ているし、地力をも忠実に表現している。紛れなく、窪田さんの、いま、いたはるところやなって。
本人すら、直してはいけない歌です。
直したら、曲がります。
何より、順調のご回復、お慶び申し上げます。ご退院まで、あともう少しですね。
本復が待たれます。
この歌は、素人が横綱を、技量なしで、切実さだけで、転がしたような歌です。
まず、「尽日のいかに生きしや」ではなく、「弥生(三月)をいかに生きしや」……と、つなげるのが常道。
それから、「弥生」と「三月」のトートロジー。どちらか一つにすべき。
……と、朱の入るところ。
しかし、そうか、この人は、三月の、カレンダーの終わる日に、このひと月をいかに過ごしたか、噛みしめつつ、自問しているのだなぁ……。
しかも、弥生と三月、畳みかけるまでして、きっと何か、大変なことのあったひと月だったのだなぁ……。
説得されます。
朱を入れさせない、勢いがあります。
説得されない人もあるでしょうが、それは、その人が、鈍感です。
技あり、正しければいいというものではない。
この歌は、窪田さんの、素が出ているし、地力をも忠実に表現している。紛れなく、窪田さんの、いま、いたはるところやなって。
本人すら、直してはいけない歌です。
直したら、曲がります。
何より、順調のご回復、お慶び申し上げます。ご退院まで、あともう少しですね。
本復が待たれます。