歌人・辰巳泰子の公式ブログ

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きょうもお疲れ様。

2012-04-17 23:47:04 | 日常
精つけようとおもって、鳥の、もつ料理。



砂ずり、しめじ、葱の青いとこ、人参の煮付。
だしは、牛ハラミの切り落としで、牛だしを取ってあったので、生姜を漬けた醤油とブレンド。
三温糖で少し甘めに。
メインにならず、箸休め。



鳥レバハツのウスターソース炒め煮。ピーマン、人参、玉葱と。
自分には、これがメインだったけど、息子には、もっと肉がいるので、また別に、肉料理をこさえます。

わたしのこさえるものは、どれもさっぱりしてしまうので、
二十歳男子には、物足りないのです。



お腹もたれた人は、ごめん……。
道のべのお花、見てってね。
名前は知らない。
部屋からいちばん近い、仙川にかかる橋のたもとに、咲いています。

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泰子の仕事、続き

2012-04-17 17:28:06 | 日常
映画は好きです。

映画は、参考になる……。
展開に悩んだとき、映画だったらここで、カットだろな~って、おもったり。

漫画家の弘兼憲史さんは、映画が大好きで、「島耕作」は、作者の好きな映画から、しばしば、場面ごと「本歌取り」してあるんですってね。

映画の登場人物をイメージして、人物造形することがあります。

Vシネマ「痴漢電車」の売れないライターや。
「砂の器」の、父親と引き離された、少年や。
タレントや女優さん、単体で、イメージすることも。

これだ~とおもえる、ひっぱってくれる人物像に、自分や、その他大勢のうちの誰かを足して、割る感じ。

身近な実在人物なんて、危なっかしくてイメージできないのに、自分の人生はおもしろいから、物語にされてしまうって、思い込んでる人、多い。
まぁ、変な人たち。

そういうことはないので、ご安心ください。

ところで、歌は……。

雑巾しぼるみたいなもん。
もう一滴も得られそうにございません、勘弁してください、、、ってとこにきて、雑巾しぼる痛さ冷たさで、玉露の一滴。

それが、歌。

全部あげる、の精神でいかないと。
表現として、突き抜けたいならね……。

漫画はね。

自分は、細野不二彦が、仮面ライダー描いてた頃から、好きです。
諸星大二郎も好き。

女性で、好きだった漫画家さんは、皆、引退で。
描き続けてるって、凄い。

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泰子の仕事

2012-04-17 00:49:40 | 日常
皆さんは、テレビをご覧になりますか。
わたしはなるべく見ないようにしています。音声を拾うのはいいんです、映像を見ないようにしてる。

「新日本歌人」3月号、特別企画「3.11から一年」への寄稿。
(決定稿の一つ手前の草稿)

《時事を詠むとき、テレビを見て心を動かされ、短歌に書く人は多いだろう。
しかし、テレビの映像はすでに一個の表現物。定型詩の生命といえるイマジネーションをできあいの映像に委ねる、こんな情けない話はない。
映像がポータブルで手に入る時代、自分の目で確かめたこととできあいの映像との隔たりを、感じられるのが大切だ。
原発事故について百首の連作を書いた。
(中略)
この目に見たこととして、たどったのは、十年前、六ヶ所村を訪れた際の、記憶の断片だった。
原野を切り裂き新設された、クルマしか通らない道。
ただ一人、十キロ以上も歩いた。
陽光燦燦たる初夏に、鳥の声を聴かなかった。
雪の日のように、静かだった。
それをテレビが教えてくれるだろうか。》

テレビって、感情を揺さぶろうとするでしょう。ちょっと待てーーー!!

それは歌人の仕事だぞ。

しかし、ひとえに歌人の仕事とはいっても、俵万智さんや東直子さんや、枡野浩一さんらは、フィーリングの仕事をなさっているとおもうんです。

そして、自分は、エモーションの仕事をしています。

日時や数値などの、明確に書かれたもののほうが、参考になりますし、映像の、感覚的な情報よりは、客観情報のほうが、しぶとく共有できます。振り返りに堪える。

創作のためだけではないです。

「君ら、警察署の前とおったとき、昨日の交通事故、死亡○人って出てるん、見たことあるか?」

ある、と答える子。
ない、と答える子。

ある、と答えた子が、こうも言いました。
毎日、見てたら、毎日、1人はあるよ、と……。

それで、わたしは、言いました。

「それ、事故発生から、24時間以内の死亡者数やで。植物人間になってもうとっても、24時間以内に死んだ人でなかったら、昨日の死亡者数には、入らへんねん。どんなにひどい怪我でも、負傷者でしかないから」

そしたら、ない、と答えた子の、顔色が、変わりました。

わたしはさ、事実しか、いうてない。

今月、小学六年生に進級したばかりの、子らですが……みくびっては、なりません。
情報を受け取るちから、想像するちからを、持っています。

教育の仕事は、そこから先。

受け止めた事実を、どう考えていくのがいいか。
どういう見方をしていくのがいいか。
対話次第。

そんな、しつこく、やんないよ。
いま結論せなあかんこと、何一つない。
具体的に考えさせる以前に、考えるべき問題であることに、気づいてもらうプロセスがいる。
それらを、一度に考えさせようとしたら、子供が壊れる。

あと、教育の場で、難しいのは、親御さんのご職業。子供らの、生活環境。
特定の産業に携わる人を、貶める言い方をしないように。

共有できる客観の情報。
それを、知識という。
おなじ時代に、生まれ合わせたのだ。
いっしょに、がんばろう。


※交通事故の死亡者数について。平成21年から、30日以内死亡者数の計上も、されるようには、なっています。

※記事全体に、えらそうに、すみません。知らなかったときの自分に、知らせるような気持ちでおります。

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