毎日新聞社から出された2006年の池田晶子さんの作品です。
2007年に知り、ずーっと読みたいと思いながら、やっとこのお盆休みに読みました。
30年前に読まなけれならない作品ですが、今読んで感動し、また今の自分を支え、いろんなことを考えさせられました。
池田晶子さんは、2007年に癌で亡くなられています。
今年の自分の宿題であるキャリア教育と自立活動の関連の答えに通ずる内容でした。池田晶子さんは哲学の立場から語っていますが、結局、本質は同じなのかな、という考えに行きつきそうです(もう少し時間をかけて熟考しないといけないとは思いますが)。
同じ30年前、日航機の御巣鷹山墜落事故がありました。
「沈まぬ太陽」等の映画でも取り扱われています。テレビでも特番を組んで放送されているのを改めて観ました。
14歳の自分にとって大きな衝撃でした。当時の報道では倫理規定がまだ確立されておらず、生々しい写真がそのまま報道されていました。あまりに悲惨な状況が今でも記憶に残っています(国会図書館に行けば、その当時の出版物を閲覧することができるかと思います)。私は規制している現状を支持します。見るべきではないと。見ることをせず、想像し、あってはならないと思いいたる方がよいと考えます。異論があるかもしれませんが、私はそれが正しいのではないかと思います。
「人が生きることとは何か」「自分らしさとは何か」「思うのではなく考える力」等等、池田晶子さんの言葉から多くの気づきをいただきました。
今悩んでいる人や学生も含め、できれば多くの人に読んでもらいたい一冊です。
畠山
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます