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自閉症教育と授業改善についての学習会

音読の効果

2015年08月06日 22時32分49秒 | 日記

昨日、免許状更新講習で東洋大学の湯舟教授の英文速読の講義を受講してきました。

非常に興味深く収穫の多い学びの機会でした。

とにかく速読。チャンクでまとめて和訳せず意味を理解していくことの重要性。脳科学や認知心理学からのデータの裏図けから解説していて納得いくものでした。できるだけ早く読むこと(1分間で150word以上)で、ワーキングメモリーの負担が減り(自動化)、深い理解ができ、読解力が向上するということ(ネイティブのコミュニケーションレベル)。その結果が、TOEICの点数にも反映されていて実証されているということ。

Web教材として「Power Reading」というものを紹介していただきました。無料で体験できます。東洋大学の授業でも使用しているものだそうです。その結果、交換留学件数も増加しているとのこと。中高の英語科の先生方と学びながら特別支援学校の教員が場違いな感じで参加していた講習会でした…。

明日は、センターで小中の先生方を対象に、「特別支援学校における自立活動」について研修会をしてきます。

ワーキングメモリーや錯視、図と地についての疑似体験から、「障害とは何か」、「子どもたちの苦戦」について「感じ」「考える」時間を共有できればと企んでいます。

自立活動とは何か、法的な説明や教育課程の話、そしてその実践について話すことはもちろん大切ですが、自分たちが子供時代に教わってこなっかった「自立活動」について、理解することは難しいと思うので、できる限り一緒に考える時間となればと思っています。国語や算数・数学、理科、社会、体育、図工・美術、家庭科、技術科などは、子どものころに自分たちも経験してきているので、「だいたいこんな感じ」と見通しを持って教師として授業づくりができるのですが、特別支援教育において特別に設けられている「自立活動」に関しては、経験がないため見当もつかず、「何それ???」という通常学校の先生方が多いかと思っています。

そこで、疑似体験を通して子どもたちの体験している世界をなぞり、劣等感やストレスを感じ、それがずーっと続いていることに思いをはせ、子どもの気持ちを実感して、教師として自分に何ができるのかを感じ、考える機会となればと思っています。

事前に送った資料は、読んで参考になればと思って作成し、当日は残らない・残せない疑似体験用の資料を提示しながら時間を費やすため、毎回、アンケート結果が賛否両論に分かれるのですが、懲りずに明日もチャレンジしてこようと思っています。

                                                   畠山


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