今回の午前の部では、個別の課題学習について実践紹介をします。そこで、自分自身が自立活動をどのように考え、1年間の流れでどのように取り組んでいるのかについて話す予定です。子どもたちが示す行動を見て、「どうしてだろう?」を考察することで、芽生えがはっきりとしてきて、それらの事実をもとに「ねらい」を設定し、指導計画(どのような教材教具を使用するかも含む)を立てています。もちろん臨床心理士の杉田先生がチーム埼玉学習会でご講演していただいた発達の道すじの表も参考にしています。
自立活動には2つの要素があります。、一つは障害特性の課題、もう一つは発達の課題です。これらの課題をどのような学びによって克服・改善できるように指導するかが、私たち教員に求められています。
経験を通して積み重ねられたこれらのフィルターを通すことによって、自立活動のねらいが自然と見えてくるようになるのかな?と思っています。自分たちが受けてこなかった教育、「自立活動」。教師となって、初めてこの自立活動を指導する立場になって、「どうしたらいい?」と悩んでいる先生方は多いと思います。
筑波大学附属久里浜特別支援学校が文科省からの研究開発指定を受けて出した結論の一つが「自閉症の子どもたちには、個別の課題学習を教育課程に位置付けることが重要である」ということ。知的障害のある児童生徒の教育課程において、領域と教科を合わせた指導の形態として生活単元学習で集団で指導することが認められていますが、そうではなく、自立活動として個別的な時間の指導を日課上に位置付けて指導することが自閉症児に対してはより教育上効果的であるという研究結果を発信しました(依然として生活単元学習が主流で、個別の課題学習を日課表に位置づけている学校は少ないですが・・・)。
午前の部とは別に、午後の藤原先生の分かって動ける授業づくりのご講演でも、キャリア教育の考え方と知的障害特別支援学校において行われている自立活動の指導との関連がはっきりとわかると思います。
今年度の夕練も先日2回目を終えました。新しいメンバーを迎え、目の前の子どもたちのために自分たちに何ができるのか、誠実に向かい合って行きたいと思っています。
専門性の向上を目指して、共に学び合いましょう!
畠山
お元気ですか。
新しい場所で、新しく出会った子どもたちとの時間は始まったばかりですが
障害種は違っても
「その子がわかるための指導」を考えるのは同じ。
そのことを実感している毎日です。
学校を卒業した後も
子どもたちやお母さんたちから笑顔が消えるようなことがないように…。
学習会
これからも参加させてください。
どうぞよろしく
お願いいたします(*^^*)
英語がわからない劣等感を感じながら、子どもたちの言語世界とシンクロしていることを感じつつ。
でも、「ねばならない」ということではなく、「それでも楽しく生きていく」ことに意味を見出していきたいと思っています。
障害種は違えど、根底を流れるものは「同じ」ということを教わったのは、筑波大学特別支援教育センターでの職務経験からでした。
障害児教育100年以上の歴史の中で、今も昔も変わらない事実です。