大人がやってほしかったり、期待していたりしている振る舞い方について
・子どもは意味を見いだしているのか
・やりたいと思っているのか
・「やりたい」に支えられて「どのようにやろうか」考えているのか
・大人とのやりとりの中でこれらを見いだし、取り組もうとしているのか
・大人は、やろうとしている子どもの意欲(情動)や、やり方を支えているのか
避けたいのは「やらせてしまうこと」。
先日の筑波大学特別支援教育研究センターのセミナーで、名寄市立大学教授の瀬戸口裕二先生のご講演からの引用です。自分が勤務していた当時、センター長だった前川久男先生が研究授業を見た後に、指導助言されていた言葉です(本ブログでの引用掲載の承諾を得ております)。
その授業で、子どもたちは何を学んでいるのか、そういった視点で授業づくりをしていく必要を強く感じ、ハッとさせられた言葉です。
真の学びには、子ども自身の主体的な学びに向かうエネルギー・モチベーションが必要不可欠です。
「~しなさい」という指示・命令に従うことを身に付けさせるのではなく、
「次は何をするんだっけ?」と発問することによって、子どもたちはその瞬間、「次は?」と考える機会を与えられるということ。
指示に応じる受け身の成長ではなく、
主体的に自ら考え、分かって動ける人に育っていくためには、教師が指示・命令ばかりする指導をするのではなく、子どもたちの思考力・判断力・表現力を育成するための指導を心がけていかなければならないと思うのです。
「次、何するんだっけ?」だけでは動けない子どもたちには、どんな支援があれば気づき、理解して、主体的に動けるのか、そのための支援(指導方法や教材教具を用意する、過不足のない支援)を考え、提示するよう先手を打つことが必要です。
思春期を迎え、「自分はこうしたい!」という自己主張が強くなる時期の子どもたちにとっては、特に、良かれと思っての頭ごなしの指示・命令ではなく、活動に見通しを持たせる手立て(視覚支援を含む)と、それと同時に活動の選択肢の提示・提案をすることが大事なことかな?と考えています(あくまでも教員側が意図する枠組み・教育計画の範疇においてです)。
「~しなさい」ではなく、「次は?」ないしは、無言で子どもの行動を見守り、こちらの期待する行動をしたときに、「そうだね」と正しいことを伝え、賞賛すること、そうでない行動をしたときに、適切な修正手続きをとれること、正誤のフィードバックを必ず行うなどして、子どもたちが自ら考え、判断し、表現する力を伸ばしていければと思います。
畠山
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます