本日,仕事で東京へ行く機会があり,その帰りに八重洲ブックセンターへ立ち寄りました。
新学習指導要領の流れとこれまでの知的障害教育の流れを,どのように整合性をつければよいのかというのが,今の自分の中での大きな課題で,そのための参考資料となりそうな書籍を手あたり次第選んでいたら,あっという間に大荷物になってしまいました…。「郵送しますか?」と聞かれたのだけれども,すぐに読みたくて持ち帰りの紙袋にしてもらいました…。
知的障害教育に関してはなんといっても生活中心主義に関する情報が必要です。知的障害が有るからこそ教科別の指導ではなく,各教科等(領域も含む,領域とは何だ???)を合わせた指導が生まれてきた歴史的な背景と必然性。教科と教科とを合わせた合科的な指導でなく,学校教育法施行規則130条の第2に示されている「各教科等を合わせた指導」。
これまで知的障害の障害特性を重んじて,目の前の子ども達の生きて働く力を身に付けるために生み出されてた指導方法が,横の学びの連続性の名のもと,何か大きく否定されているような感じになってきています。
けれども,時代の要請を受け止めつつも,やはり目の前の児童生徒はいるわけで,知的障害教育における学力とは何かを考えつつ,目の前の子ども達が18歳以降,社会人・職業人として,または自立と社会参加を実現するために,必要となる知識及び技能を習得し,どのような未知の状況でも対応できる思考力,判断力,表現力等を身に付け,それらを繰り返し積み重ねながら,各教科の見方・考え方を通して自分の人生へ反映していく深い学びとしていけるのかを考えて日々の授業づくりに取り組んでいかなければならないと思っています。そのためには,このような知的障害教育の重要性を,日本の教育の残りの97%へ発信していかなければならないと思う教員が,教育課程の編成,年間指導計画の作成,単元計画の作成,毎日の指導案の作成についてどうすればよいのかを考えて作成していくことが必要となっています。学習指導要領の各教科をどのように関連付けて「各教科等を合わせた指導」を示していけるのか。単元を理解しないままの「なんちゃって生単」ではなく,真の意味での単元計画を立案して教育実践していけるのか,そのことが問われてくるのだと思います。
そんなことを一教員として考えています…。(畠山)
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