長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

梅田に行ってきました。

2010-12-03 07:54:42 | Weblog
昨日は木曜日。お昼くらいまで焙煎をし、
それから、馬喰町へいって、話題になっているカフェ(名前はわすれた)で
昼食。界隈は衣料品の問屋街だが、最近カフェやギャラリー
などが、あまたできて話題のスポットになっている。ときどき、カフェの
オーナーたちが遊びにきてくれるのだが、こちらは無精で初めていった。

20年くらい前、友だち(といっても、親くらい年は離れていたけど)
の会社が店頭公開して、その子会社が小伝馬町にあり、周辺機器の製造などを
手がけていたが、「その会社も上場させたい」とのことで、いわゆる「雇われ社長」
をやったことがある。社長というのは、みんなわがままなもので、たった1年で
ケンカして池袋にもどった経験がある。馬喰町から徒歩5分くらいのところに、
その会社があったので、久しぶりに大江戸通りを昭和通りに向けて、てくてく
歩いた。その会社も、ビルの名前も変わっていて、一階が関西系の大手チェーン店
が入っていた。20年前というのは、今は昔、というより前世くらい遠い。
そこから神田駅まで向かう途中に「大江戸」という、昔よくいったうなぎやがあった。
急にうなぎが食べたくなったけど、おなかは満腹。

神田から銀座線で表参道までいく。なんか、先天的な方向音痴な自分としては、
スムーズに散歩しているようだが、東日本橋から馬喰町に行くには、二回も
交番のおまわりさんにお世話になった。

表参道ヒルズの端に、昔の同潤会アパートのまんまにしてあるビルがある。
表参道ヒルズ同潤館。そこの302で、おもしろい個展をやっているので
のぞいてみた。ソニーを退職した森宮祐次社長が、株式会社アカリネをつくって、
「ひとり家電メーカー」をやり始め、その第一号の製品が、展示されていた。
和紙でできた灯篭みたいに、やわらかい色彩の明かりがたちこめた傘の中
に、yoshii9みたいに、小さなウーハーがちょこんとのったスピーカ。
これだと、和室において、静かな琴の音なんかを聴きながら、お茶会なんて
素敵だと思う。5日(日)まで1:00から7:00。「これから」の
ヒントがいっぱい詰まった夢のような展覧会。

お茶は、「煎り番茶」をやった。朝は珈琲を煎り、夕方は番茶をほうろくで
煎った。この煎り番茶は、血糖値を下げたい人にはおすすめ。
少し手間がかかるけど、そのひとがやるひと手間が、健康だったり、
おいしかったり、持続性があったりする。

昼のうなぎが、こころ残りで、お茶の後は、人形町にもどって、
「梅田」で、うな玉や、50年ものの糠のおしんこを酒肴にして、
熱燗をぐびぐび飲んできた。話題のカフェもいいけど、やっぱり
老舗の料理屋で飲む酒は美味い。最後にこの店の名物、「塩梅田丼」
を食べる。昔から、梅とうなぎは、「たべあわせが悪い」というのが
定説だが、ここは「それは、うますぎて食べ過ぎる」という逆もまた真なり、
よろしく、練り梅をうな丼にまぶす。いい酒もいい酒肴も、翌朝になると、
「なるほど」とわかる。歳を重ねてくると、そのあたりがよくわかるように
なり、酒もますますうまくなる。