昨日は、日本酒の日だった。珈琲の日でもあった。
先月二階で、「小鼓体験」のワークショップをやってくださった、鼓の大御所・望月朴清さん
が、笛の竹井誠さんとライブをやってくださった。「たぶん、カフェでライブをやるのははじめてです」
ということだ。二階でなる鼓の音を聴きながら酒を飲み、下で下鼓を打つ、という貴重な体験をしたが、
今回は厨房の中から鼓を打つ超絶技巧を垣間見ながら酒を飲む、というもう一ランク上の貴重な体験をした。
和のものにふれる、というのは、体の奥底に連綿と紡がれている「ニホンジンデアール」というDNAが喜ぶ気がする。
「鹿の遠音」とか「田舎笛より祭囃子」など伝統的な曲から始まり、蕎麦を手繰った後の二部では「大きな古時計」
を笛と鼓で演奏するなどサプライズあり、みんなで大いに楽しんだ「あ邦楽な日」。
お客さんがひけた後、軽く一杯やりながら「打ち上げ」をやる。
着物をきたままの朴清さんが、徳利片手にカウンターのぼくの前にすわり、角右衛門を久保さんの黄瀬戸の六角に
つぎながら、「おとうさん、今日の演奏緊張したけど、楽しかった」「またやらせてもらえませんか」という。
2歳下の大御所に「おとうさん」とよばれる筋合い?とか、おぼえ、はないけど、「ぜひ」と快諾した。
竹井さんはぼくと同じ還暦で、還暦ライブも無事終え、これからますます円熟した音を奏でていくに違いない。
彼が披露した笛で「シャクルート」というのがあった。フルートの口に尺八の口を、据え替えてつくったものらしい。
「リクルートして正社員になる、その妻になる」というのが、今どきの若い人たちの大半が抱く「夢」らしい。
そんな小鰭の魚がみる夢より、シャクルートなど吹きながら、風にふかれて、いろんな街や国を放浪でもしながら、自由に生きていく、
という選択肢も、「あり」だと思う。後者のほうが、おもろいで、ほんま。
今日は日曜日なので16時まで。二階ではエステ(完全予約制)それから「日曜蕎麦のお稽古」&「なんとなく鮨職人のお稽古」
明日の朝は「卵かけごはん」夜は「長屋で女史会」
火曜日が「英語で蕎麦会」