長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

雪が降ると、桶屋が儲かる?

2016-11-25 08:37:25 | Weblog

正確には、雨が降ると・・・か?

どこかでチョウが羽をひらひらさせると、地球の反対が大嵐になる・・

そんなことがまことしやかに伝えられる今日このごろ。

昨日は天気予報どおり雪になった。今日は「普茶料理」の予約が入って

いるので、いろいろ買い物と仕込みが普段よりあって、午前中は買い物で終わった。

今年は還暦を迎え、厄年でもある。最初の厄年は24歳。京都に住んでいて、8月に

パスタかなんかの箱を持っていたら、ボキッという音がして、そのまま病院いったら

「骨肉腫」といわれ、即入院し手術をした。そのころは、死刑宣告みたいな病気だったけど、

奇跡的に回復し、毎日元気にそばを打ち、珈琲を焙煎し、夜は寺子屋で若い人たちと酒を酌み交わし、

談論風発する毎日。厄年というのは「人の役にたつ年」だと、真ん中あたり(40代)の本厄のころ思った。

普茶料理は「大衆に普(あまね)に茶を施す、という言霊で、黄檗山を開いた隠元和尚が日本に伝えた料理。

京都のお寺のまわりにおいしい豆腐屋があるのは、その影響もあり、豆腐とかおあげや葛なんかを使った精進料理。

そこのしめに蕎麦を出すのが天真庵流。もちろん般若湯もどきの酒も飲む。

あまり原理原則にこだわると食べるほうも、作るほうも窮屈になるので、そのあたりは、臨機応変、融通無碍、無手勝手流でもある。

今日は毎年、出張蕎麦打ち祭りをやってくれている「暮らしの実験室 やさと農場」関連の人たちなので、これからの「暮らし・・・」

の未来形みたいなものをやろうと思っている。この寒い季節の普茶料理に必ずやるのが湯豆腐。京都の「たる源」の湯豆腐桶を

使っている。寒い時には湯豆腐が食べたくなる、すなわち湯豆腐桶屋が儲かる?

たる源の桶についている織部の徳利には、

「湯豆腐や自薬の酒の一二杯」という久保田万太郎さんのうたが書いてある。なんとも風流だ。

彼のほかのうたに

「湯豆腐や命の果ての薄明かり」というのもある。またまた風流というか、風雅の極致のような世界だ。

今日は「満つまめの会」  カリスマ気功師の満つまめくんが、気功整体をやってくれる日。日々是好日。