チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

「あやしい絵」国立近代美術館美術館@竹橋駅

2021-04-14 20:00:00 | 2021 美術館 博物館
チビクロわ、出かけましたにゃ。
いつも参考にさせて頂いている
ブロガーさんが、
おすすめだし、
あやしい魅力を感じるですにゃ。

「あやしい絵」展
国立近代美術館


明治期に生まれた退廃的、妖艶、
グロテスク、エロティックと
いったあやしい表現を紹介する
展覧会らしいですにゃ。

最近よく耳にしてた
「デロリ」がこれにあたるみたいで、
もともとわ、岸田劉生が浮世絵に
見られる生生しさや人の表情について
あてた造語ですにゃ。

途中都々逸をうなったり、
解説役の猫さんですにゃ。
稲垣仲静「猫」星野画廊




月岡芳年「和漢百物語清姫」

清姫をテーマにした作品わ
多いから、
チビクロも知ってたですにゃ。


甲斐庄楠音「横櫛」京都国立近代美術館

顔の色が妙に生々しいですにゃ。


幻覚(踊る女)甲斐庄楠音
京都国立近代美術館

夜一人で見たら、
眠れなくなりそうな迫力ですにゃ。

岡本神草
「拳を打てる三人の舞妓の習作」

この世のものとわ、思えぬ雰囲気
ですにゃ。

館内も暗めで、
まるで
昭和のお化け屋敷みたいな
怖さのある展覧会でしたにゃ。

一部の作品を除いて、
撮影もできるですにゃ。

珍しい絵の展覧会
鑑賞できて
ありがとうございますにゃ。

今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。



「吉田博展」東京都美術館

2021-03-24 20:00:00 | 2021 美術館 博物館
チビクロわ、
東京都美術館にきていますにゃ。

「没後70年吉田博展」
東京都美術館

チラシより引用しますにゃ。
「画家の没後70年という節目に
開催する本展は、初期から晩年まで
の木版画を一堂に集めるとともに、
版木や写生帖をあわせて展示し、
西洋の写実的な表現と日本の伝統的な
版画技法の統合を目指した吉田博の
木版画の全容を紹介します。



吉田博さんわ、アウトドア派で
山登りをしたり、旅行をしたりして、
独自の自然観を持っていますにゃ。

チビクロわ、展覧会会場に入って
作品を見た時、
版画界の印象派だと思ったですにゃ。
光の繊細な表現が独特だし、
きらめく水面や空気感が
美しい作品がたくさんありますにゃ。

1876年生まれの吉田博さんわ、
1950年になくなっていますにゃ。

現代においても
その作品わ、古びず、
新鮮な印象を放っているのわ、
本当に驚きで、
優れた芸術わ、時を超えると
思ったですにゃ。

この作品わ、
〈日本アルプス十二題 劔山の朝〉
の部分図ですにゃ。

チビクロわ、ポストカードを
2枚買いましたにゃ。
「動物園於ほぼたんあうむ」


「日本アルプス十二題劔山の朝」


国際派でクールでカッコイイ作品を
制作してきたけれど、
生涯の最後の作品わ、
日本の暮らしを思わせる叙情的な作品
だったのわ、なぜなのだろう?

今まで名わ、知ってたけど
初めて作品を自分の目で
見ることができましたにゃ。
素晴らしい展覧会でしたにゃ。

今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。


「田中一村」展 千葉市美術館@千葉駅

2021-03-03 20:00:00 | 2021 美術館 博物館
チビクロわ、千葉駅に来ていますにゃ。

「田中一村
千葉市美術館収蔵品全作品」展
千葉市美術館

この展覧会わ、終了していますにゃ。


構成
第1章若き南画家の活躍
第2章昭和初期の新展開
第3章千葉へ
第4章「一村」誕生 心機一転の戦後
第5章奄美へアダンへの道



チラシより引用しますにゃ。
「田中一村(1908-1977)は、
千葉市に20年住み、
50代になって奄美大島に
移住し、亜熱帯の花鳥や風土を題材にした独特の日本画を描くも、
生前それらの作品を公表する機会もなく無名のまま没しました。」

亡くなってから、
口コミのようにその絵が知られるようになった画家さんですにゃ。

中央画壇に認められず、
家族をもたず、
自分の思う絵を描くことに
一生をかけた一村ですにゃ。

アダンの海辺

ぐっと強く中央のアダンの実に
視線がひきつけられて、
左回りに青い実を見てから、
立ち昇る雲へと、視線が動きますにゃ、
そして、下向きに下がる葉から
波を見ると、いつの間にか、
絵の中央、広い海へとでていますにゃ。
此岸(現世)から、彼岸(あの世)までの
広い広がりを感じましたにゃ。
それわ、現世の束縛から解放されて、
神に許されたかに思え、
神がいないなら、
罪から許されたような感覚がした
チビクロですにゃ。

アダンの葉を遠くから見ると
マットな質感だけれど、
岩絵の具が絹地に
キラキラと輝いていたですにゃ。

夕方頃自然が見せる一瞬の神々しさを
とらえて、丹念に描いていますにゃ。

立ち昇る夕方の雲、
無数に寄せる波の果てしない感じと、
海岸の白黒の砂礫の細密な描写わ、
本当に素晴らしくて
言葉が見つからないですにゃ。

チビクロわ、
この絵をずっと見ていたのだけど、
なぜだか涙ぐんでいたのですにゃ。
感動したのだと思うですにゃ。

一村の生涯をかけた、
奇跡の1枚ですにゃ。

会場に展示された資料
「粗画御禮」わ、
支援者に書いたお礼状ですにゃ。
その最後にわ、
「運命に感謝して居ります」と
ありましたにゃ。

こちらわ、所蔵作品展ですにゃ。



田中一村の他の絵も
いつか見ることができたら
いいなと思いますにゃ。

素晴らしい展覧会を見ることが
できましたにゃ。
ありがとうございますにゃ。

今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。

「小村雪岱スタイル」三井記念美術館

2021-02-17 20:00:00 | 2021 美術館 博物館
チビクロわ、出かけましたにゃ。

「小村雪岱スタイル
江戸の粋から東京モダンへ」
三井記念美術館
日時指定予約制ですにゃ。


チラシより引用しますにゃ。
「大衆文化が花開いた大正から昭和初期にかけて、画家と呼ぶには、おさまりきらない、多岐にわたるジャンルに新風を吹き込み、多くの人を魅了した小村雪岱。(こむらせったい)

「いわゆる商業美術の世界で時代を先導する足跡を残した意匠の天才とも称される人物です。東京美術学校で培った日本画の技術を礎に、泉鏡花らが紡いだ言葉を鮮やかに彩る装幀家として、江戸情緒を白黒の線画で大胆かつ可憐に表現する小説挿絵画家として、役者からの信頼も厚い舞台美術家として引く手あまたの多彩な活躍をみせました。

チビクロ気になった作品。
1-8梅
数少ない肉筆画のひとつ。
さらっと描いてあるようだけれど
確かな日本画の技術を感じますにゃ。
曲線の梅と直線の竹(笹?)

1-10碧鳥
ちょっとづつ違う無数の松葉が
印象的ですにゃ。

1-37青柳 チラシに使われている作品
1-38落葉
1-39雪の朝
木版多色刷
無数に描かれた、降り積もる雪。
直線の建物と、降り積もった雪の曲線の
デザインの効果が気持ちよいですにゃ。
青柳、落葉ともに留守文様ですにゃ。

工芸も素晴らしい作品が
たくさんありましたにゃ。

2-6池田泰真 春秋草花蒔絵飾棚
柴田是真の高弟。
木地の上に直接蒔絵を施す特別な技術。
流水文わ、透かし彫りにされていて、
蝶のモチーフわ、金銀の高蒔絵で立体的に表現されていますにゃ。
青銅塗を施した葛の葉と蔓わ、
深い緑色になっていますにゃ。

2-12赤塚自得 下地:内田宗寛
夜桜黒蒔絵茶器
黒とありますが、まっ黒でわなく、
淡い小豆色のようにみえましたにゃ。
桜の花わ、一段濃い色で描かれて
いましたにゃ。

2-13草花蒔絵文机
さまざまな鳥や、草花が描かれていますにゃ。チビクロが言うことだから、
違うと思うけど、ボッティチェッリの
プリマベーラみたいですにゃ。

2-24伊藤鉄石 竹籠彫花入
竹籠にしか見えないのだけと
なんと彫刻ですにゃ。

2-25上野玉水 群雀木彫置物
雀たちが遊んで、お団子状になって
いますにゃ。すごいですにゃ。
素朴なのですが、動きをよく
捉えていますにゃ。

2-21安藤緑山 苺牙彫帯留
ひとかたまりの象牙から全体を
彫り上げる丸彫の技術らしいですにゃ。
種まで表現されていて、苺にしか
みえませんですにゃ。

2-22高木芳真 桜桃牙彫置物
枝からとったさくらんぼが
いくつか並んでいる作品ですにゃ。
さくらんぼにしかみえませんですにゃ。
詳細わ不明の牙彫師さん
だそうですにゃ。

2-18濤川惣助 桜花図花瓶
2-18濤川惣助 菖蒲図花瓶
無線七宝わ、色の境目を区切る金属線わ
釉薬にさした後で取り除く手法ですにゃ。色同士の境界があいまいになるため
絵画のにじみやぼかしのような視覚効果が生まれるそうですにゃ。
菖蒲の花のピンク、青、紫の濃淡が
本当に美しいですにゃ。

2-16並河靖之 藤に蝶図花瓶
あまりの美しさに背筋が伸びる程という
表現わ、おかしいですかにゃ。
なんと超精密に、繊細に表された
藤の花ですにゃ。

小村雪岱わ、
初めて見る絵師さんでしたが、
素晴らしい作品展でしたにゃ。
充実の展示内容ですにゃ。
三井記念美術館さんにくると、
いつも工芸品の展示に
驚かされますにゃ。

ありがとうございますにゃ。

今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。


「琳派と印象派」アーティゾン美術館 @東京駅八重洲口

2021-01-21 20:00:00 | 2021 美術館 博物館
チビクロわ、今度わ、
東京駅へと急ぎましたにゃ。
美術館が4時の予約ですにゃ。

「琳派と印象派
東西都市文化が生んだ文化」
アーティゾン美術館


今日わ、チビクロが気に入った作品から
ご紹介ですにゃ。

池田孤邨
青楓朱楓図屏風
大胆な構図、
美しい色合いに、緑と赤の対比、
細枝と太い枝が対照的ですにゃ。
このサイズ感の屏風が、
コンパクトで、すごく現代風だなと
思いましたにゃ。

池田孤邨わ、鈴木其一と同時代らしいのですが、其一より作品数も少なく、
関東大震災で、焼失してしまった作品もあると、美術館の資料にありましたにゃ。





鈴木其一
藤、蓮、楓図





チビクロわ、
酒井抱一の次に
好きな絵師さんなので、
この作品を見ることができて、
良かったですにゃ。
植物が精密に描かれているけど
省略もされてるみたいだし、
大胆な構図が植物の美しさを際立たせていると思うですにゃ。

酒井抱一、鈴木其一
夏図

師匠と弟子の合作ですかにゃ。
作品も素晴らしいけど
描表装もすばらしくて、
チビクロキュンとなったですにゃ。







池田孤邨
四季草花図屏風


優しい感じで、草花が
たくさん描かれていますにゃ。


このあたりわ、
堂々とした感じですにゃ。

ひまわりのかたちが
其一の描いていたひまわりと
似ているかもですにゃ。



酒井抱一
新選六歌仙四季草花図屏風


チビクロわ、撮り忘れちゃったけど
すごくかわいい
スミレ右にあったのですにゃ。

たおやかな感じですにゃ。


夏秋草図屏風にあったような形の
葛ですにゃ。




尾形光琳
孔雀立葵図屏風

光琳の作品ですにゃ。
やっぱり大師匠迫力が
ありますにゃ。

アンリ・ファンタン=ラトゥール
静物(花、果実、ワイングラスと
ティーカップ)

ぜひ回顧展希望のラトゥールですにゃ。
花、果物という主題が好きですにゃ。
チビクロがいうことだから、
違うかもだけど
ツヤや光が
超写実主義みたいに見える時が
あってドキドキするのですにゃ。
ボデゴンみたいな、違うような。

他の画家にわない、キラメキが
作品にあると思うですにゃ。

たくさんの作品を一堂に
見ることができたら、
キュン死しますにゃ。




ポール・ゴーギャン
乾草


黒と白の猫さんですにゃ。



ポール・セザンヌ
鉢と牛乳入れ




見たことのない琳派の作品を
見ることができたし、
独自のキュレーションで
東西の名画を
新しい見方で見ることが
できましたにゃ。

あんまりピカピカなので
ぼくわ、ドキドキしちゃったけど
美術館の係員の人たちわ、
みんな笑顔で感じがよくて
大丈夫だったですにゃ。

新しくなった
アーティゾン美術館
機会があったらぜひ
訪れてみてわ、いかがでしょうか。


今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。