チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

ミラノ ポルディ・ペッツオーリ美術館 華麗なる貴族コレクション@渋谷 東急Bunkamura

2014-04-17 23:04:14 | 美術館 博物館
チビクロは、ある日でかけましたにゃ。



Bunkamura 25周年記念
ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館
華麗なる貴族コレクション
2014年4月4日~5月25日
会期中無休
10:00~19:00
(入館は18:30まで)
毎週金土曜日は21:00
(入館は20:30まで)




展覧会のみどころをご紹介しますにゃ。(HPより引用します)
・全作品が日本初公開
奇跡の来日
・謎に包まれた美しい横顔
・名門貴族の美の遺産
・ヨーロッパで最も美しい邸宅美術館


チビクロおすすめの絵をご紹介しますにゃ。

一番おすすめはこちらですにゃ。
作品番号31 「貴婦人の肖像」ピエロ・デル・ポッライウォーロ
1470年頃 テンペラ・油彩・板

美しい女性にウットリしますにゃ。
ステキなネックレスです。白い真珠の間に黒真珠が入っています。
ペンダントトップには、真珠と鮮やかな赤い石、ルビーが入っています。
よく見ると、髪飾りも
とってもキレイですにゃ。
二色のリボンで
髪が結ってあって、
ネックレスより少し小さめの真珠が
二重で飾られています。

ペンダントの宝石が
結婚を意味するものなので、
おそらく結婚の契約の際に
制作されたと思われるそうですにゃ。

背景もステキですにゃ。
空の色がきれいだし、
色んな雲の形が美しいですにゃ。

額縁が植物のツタの模様なのが
またいいですにゃ。

あまりにこの絵が素敵だったので
画家さんについて調べてみましたにゃ。

ポッライウォーロ
ルネサンス初期の芸術家。
フィレンツェで生まれ育ち、
アントニオとピエロの兄弟で
工房を構えて
絵画、彫刻、金属細工師として
仕事をしていたそうです。
「ヴィーナスの誕生」の
ボッティチェッリは、
アントニオの弟子でした。
解剖学に基づいた正確な人体表現と遠近法を取り入れた風景が
有名な特徴です。

ポッライウォーロが残した女性の横顔の肖像画は、他にもあって
ベルリン国立絵画館、
メトロポリタン美術館、
ウフィツィ美術館に
あるそうです。
ぜひ、お会いしたいですにゃ。

作品番号33「聖女の胸像」
フランチェスコ・ボンシニョーリ
1505年~1510年
テンペラ キャンバス
背景の美しい水色と
透明感のある表情とまなざしが、穏やかでほっとするですにゃ。
しばることのないのびた髪は、
マグダラのマリアと推測されるそうです。

作品番号34「謙譲の聖母と二人の奉楽の天使」
ザノービ・ストロッツイ
1448年~1450年頃
テンペラ・板
大胆な色使いが美しい。
そして、チビクロ的に
両側にいる天使の表情がいいですにゃ。
図録の説明を見ると
「彼らは物思いにふけった憂鬱そうな面持ちで、
ヴィオラ・ダ・ブラッチョとポルタティフ・オルガンを演奏している。」
天使もミュージシャンだと
いろいろあるのですかにゃ。
フラアンジェリコに影響をうけた画家さんだそうですにゃ。







作品番号13「カルヴァリオへの道」(二連祭壇画)
ベルナルディーノ・ルイーニ 1520年~1530年
聖母マリアの涙のあとが印象的でした。
肌の柔らかな質感と立体感が独特で、もっとこの画家さんの作品を見たいと思いましたにゃ。
ダヴィンチの影響を強く受けているそうですにゃ。

今回15世紀頃のイタリア絵画を見て、
とてもこの時代の作品を
好きな自分に気がつきました。
テンペラと板の質感や
初期ルネサンスの表現が
よかったですにゃ。

午前の早い時間帯に行ったので、館内は比較的空いていて
ゆっくり、じっくりと見ることができました。
作品を保護するために、ほんのり寒く、薄暗い展示会場がチビクロは落ち着きました。
寒く感じる方もいらっしゃるかもしれないので、
お洋服にご注意してくださいませにゃ。

作品の展示の仕方も演出されていて、
外国にいるような時間が過ごせると思います。

見れば見るほど、知れば知るほど
魅力的な美術展ですにゃ。

ぜひ、皆様もごらんくださいませですにゃ。

今回もステキな作品に出会えて、うれしいですにゃ。
ありがとうございますにゃ。

川村 司 展 ギャラリー La Mer @銀座一丁目

2014-04-17 20:51:55 | 美術館 博物館
ある日 チビクロはでかけましたにゃ。




川村 司 展「芽吹き」
2014年4月14日月曜日~
19日土曜日
12:00~19:00
(最終日17:00)

ギャラリーLa Mer (ラメール)
東京都中央区銀座1ー9ー8
奥野ビル205
銀座線一丁目駅11番出口より一分

アクリルカラーを使った抽象絵画ですにゃ。

アクリル絵の具独特の発色と
色の重なりが、幻想的な世界ですにゃ。





近づきたくて、側に寄ると遠ざかり、
ふと見る色の形のまるみに親しみを覚えたりしますにゃ。




色がある。
濃いところ、薄いところ
重なりあうところ
色が響きあう。
余白がある。





見るたびに、違う印象をうけたりする
不思議な絵なのですにゃ。
絵は、同じはずだから、
見る側である自分が違うから、そう感じるですにゃ。
見る側の変化を写しとる絵なのかもしれないですにゃ。

以前の個展での、川村司さんの言葉をご紹介しますにゃ。
「こうして言葉にしようとしても表す事の出来ないもの。
語ろうとするほどに逃げて行ってしまうもの。
そんな何かを捕らえようとする試みが
私にとっての描くということなのかもしれません。
日々の暮らしの中で出会う様々な出来事、様々な心の動き、人、自然。
そのどれにも似ていながら、まるで違った世界。
捕らえようとすると逃げていき、突然向こうから押し寄せてくる何か。
みなさんの思いを受け止め、写し込める鏡のような絵であってほしいと
願っています。」

抽象画というと、難しく思われるかもしれませんが
そんなことはないので、
ぜひご覧になっていただきたいと思いますにゃ。

戦前からあるレトロなビルにあるギャラリーですにゃ。


チビクロは、
銀ブラもできたし、
今日もすてきな作品に出会えて
うれしい1日でした。
ありがとうございますにゃ。