チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

「ポストコロナのSF」日本SF作家クラブ編

2024-07-25 20:00:00 | 2024読書
チビクロわ、読書しましたにゃ。

「ポストコロナのSF」
日本SF作家クラブ編
早川書房 2021年刊
19人の作家が短編を
書いていますにゃ。

チビクロが気に入った作品ですにゃ。
柴田勝家「オンライン福男」
緻密にふざけていて、そしてどこまでもマジメですにゃ。SF、文芸のジャンルを超えたその独自性わ、貴重ですにゃ。

柞刈未生「献身者たち」
(イスカリユバ)作者わ、生物学者だったらしいですにゃ。すっごくさえてる作品ですにゃ。ボクわある部分を読んでて鳥肌がたちましたにゃ。読んでて真の献身とわ、狂信と紙一重なのかもしれない。生まれた場所で命の価値わ、変わってしまう現実ですにゃ。コロナわ、貧困の現実を見せつけたですにゃ。規範を逸脱して救える命があるならば、規範を遵守することを求めるのわ、豊かな世界のごうまんなのかもですにゃ。
著者のお名前わ、イスカリオテのユダと関係あるのかしら、不明。
「SF界若手最注目の奇才」と言われてたらしい。知らなかったですにゃ。
デビュー作わ「横浜駅SF」。

小川一水「受け継ぐちから」
SFカテゴリでよく見かけてた著者さん。初めて読書。小気味よい展開ですにゃ。宇宙港、停滞運行なるタイムループ、マクノウチレーション。SF読むって、こういうドキドキ感ありますにゃ。前向きなエンド。2010年の作品にパンデミックをとりあげていて、先見性が再評価されているそうですにゃ。

北野勇作「不要不急の断片」
ぴったり100文字の掌編が70編、
まさに断片で構成されている作品ですにゃ。まるで俳句、短歌のようですにゃ。スタイルが新しいし、社会情勢、政治まで、組み込んでいて、点が繋がり面となり、大きいうねりになってくるフシギ作品ですにゃ。代表作「100文字SF」これも読まなきゃですにゃ。

短編集を読む楽しみわ、自分の知らない著者を知ることですにゃ。収穫多しですにゃ。どんどん読んでいくにゃ、読書の夏ですにゃ。

今日もチビクロのブログを
お読み頂きありがとうございますにゃ。





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