チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

「石の来歴」奥泉光

2024-02-22 20:00:00 | 2024読書
チビクロわ、読書しましたにゃ。

「石の来歴」奥泉光 文藝春秋
1994年刊

いんうつ(陰鬱)な小説ですにゃ。
戦争によるPTSDを描いた作品だと思うですにゃ。それわ、呪いのようなものなのか、贖罪の表れなのか、主人公にとりついているのですにゃ。実際の記憶なのか、まぼろしなのか悪夢なのか交錯するなかで、まるですべてのことが昇華していったような最後の場面わ、美しくも悲しく、せつない景色でしたにゃ。

「変哲のない石ひとつにも宇宙の歴史が刻印されているのである。」
「死んだ者もこうして再び生きる。」

戦争で、苦しんだ人がいるから、
今の平和があるけど、だんだん戦争の記憶が薄れるなかで、戦争をテーマとする小説わ、貴重ですにゃ。
世界中の戦争がなくなりますようにと
思いましたにゃ。

図書館に一択で、行って
なんとなく他に2冊借りたですにゃ。
ざっくり読んだけど完読にわ、至らず
記録だけしておきますにゃ。
「チェレンコフの眠り」一條次郎
「真夜中の探偵」有栖川有栖

今日もチビクロのブログをお読み頂き
ありがとうございますにゃ。


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