今年は黄砂の来た日が少なかった。そのせいか春のかすみが薄らぐのも早かった。雨と風の激しかった連休最初の塊りをやし過ごし、「昭和の日」の昼下がりにみかんの丘に登る。頭の上には真っ青な空が広がっていた。天気予報は当分快晴。今夜は星が見えるぞ、そう思いながら大工仕事に精を出した。
日が西に沈む頃、月齢4の月が真上に掛かる。結構明るい。期待しながら屋根を開けた。そういえばかぐや姫の光軸を正確には取っていなかった。まあいいか、そこそこには合っているんだし。
頭の上にはしし座、その足元に土星。南の空には歪んだ台形からす座が見える。どれから見よう。いや、順番順番。
僕はわくわくしながら姫を傾けた。
日が西に沈む頃、月齢4の月が真上に掛かる。結構明るい。期待しながら屋根を開けた。そういえばかぐや姫の光軸を正確には取っていなかった。まあいいか、そこそこには合っているんだし。
頭の上にはしし座、その足元に土星。南の空には歪んだ台形からす座が見える。どれから見よう。いや、順番順番。
僕はわくわくしながら姫を傾けた。