明けましておめでとうございます。
さて、このブログを読み返してみると、昨年の竹取庵は結構華々しかった。かぐや姫の遷座、自動ガイドシステムの導入、光害カットフィルターの組み込み。今年はどんな年になるのだろう。
昨夜、大晦日から元日に掛けては満月だった。ふつう満月は30日ごとに空に掛かるが、月と地球の位置関係から望遠鏡で見るとたいていどこかが少し欠けている。しかし昨夜の満月は、まったく欠けたところの無い完全な「もちづき」だった。
古代藤原の何某は、望月を己が世になぞらえて歌を詠んだというが、昨夜の月はまさにそれだったのだ。その無欠の満月に影が差し始めたのは午前4時前。影は次第に広がり、午前4時22分に最大となった。
現代の天文ファン達は元日早々の天体ショーと陽気に騒いでいたが、古代ならばパニックになるところだ。今年の秋口から初冬にかけてこの地上に何事も無ければよいがと、ふと陰陽師のような事を考えた。