宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

金星のような月

2010年10月12日 01時27分10秒 | 

夕焼けの空にかすかに光る金星。それでも明るさはマイナス4等級を上回っていると言う。西の空は、まだそれほど明るかった。その明るい空で金星のすぐ近くに、モニターに映る金星と同じ形をした月が浮かんでいる。月齢2.6。傾きが違うのは、月のほうが金星よりも少し上に有るからだ。
双眼鏡で眺めた細い月は、陽炎に激しく揺れながら、ペタビウスのクレーターあたりを下にしてゆっくりと沈もうとしている。そうだ。久々にかぐや姫で月を撮ろう。そう思いついて屋根をいっぱいに開け、姫の目を覆っていたカバーを外した。高度10度はとっくに切っている。主鏡が倒れませんように。観測デッキの壁に少し掛かった形で撮影した月。それでも何とかクレーターの形を写し取ることが出来た。

この連休。本当はゲストをお呼びする予定だった。しかしべったりと仕事が入り、そのほかの理由も加わってかなわなかった。天文台は映画館や美術館と違って鑑賞するものが自然だ。だから天気に左右される。しかも、見るものが刻々と変わってゆく。その為、ではまた来週というわけにはなかなか行かない。今夜はその条件が揃っているのに。晴れ渡る夕空がもったいなく思えた。

コメント
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