宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

にじむオリオン

2013年02月11日 00時10分45秒 | 

西の空から雲がやって来るのが見える。状況は悪くなる一方だった。望遠鏡のカメラを大きい方に取り換えてズームレンズを付ける。焦点距離はいっぱいの135ミリ、感度2000、露出40秒。絞りは5.6としてみた。

モニターに現れる画像が一面赤い。おまけに筋状のうす雲が掛かって、オリオン座二番目の輝星リゲルがにじんでいる。赤い靄は地上の明かりを反射しているためだろうか。それとも元々赤い靄なのだろうか。最近は中国からとんでもないものがやって来ていると言う。日本も40年ほど前までは大気汚染で空が茶色く濁っていた。先進国イギリスでは20世紀の初め、煙で太陽が見えないのが誇りだったと言う。
人は歴史から何も学ばない。いや、学ばないのではなく、分かっていても修正が効かないのだと思う。国民を養って行くほうが優先だから。そして気が付くと森が消え湖が枯れ、星が見えなくなっている。そこまで来てやっと舵を切ることにみんなが同意してくれる。それの繰り返し。

そんな事を考えているうちに空は赤い雲でいっぱいになってしまった。体が冷えてくる。もう帰ろう。うまくすれば連休中にもう一度丘に戻れるかもしれない。それに期待して屋根を閉めた。

コメント (1)
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