金星を撮影した後、デッキの椅子に腰掛けてしばらく空を見上げていた。今年はここでこうして星を眺めるチャンスがずいぶん少ない。ジェット気流が蛇行していて、真夏なのに寒気が大陸の上に有ったという。不順な天候に一つ一つ理由は有ると思うが、それがいろんな形で連続すると何かもっと大きな仕組みが働いていると考えたくなる。温暖化という一言では済まされない別の理由。
そんな事をぼーっと考えているうちに、天の川が少しずつはっきりしてきた。あれ、星雲の撮影も出来るのかな?それなら準備しなくては。しかし椅子から立ち上がって東を見ると、梢の間から十六夜がその名の通りためらいながら昇って来ていた。そうだよね、昨日が満月だもの。今日の月の出は昨日より50分ほど遅いだけのはずだ。仕方無いそろそろ終おう。3連休だけど明日は仕事が有る。帰らなくては。
デッキの機材を片付け、屋根を動かすモーターのスイッチを入れた。全部閉じる前に記念の一枚。十六夜を取り囲む光りのベールが、空が完全に透明でなかったことを教えてくれた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます