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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

長谷川一夫&京マチ子「藤十郎の恋」

2022-10-21 09:57:25 | 日記
神保町シアターで上映された「藤十郎の恋」です。
この映画館 三省堂からちょっと行ったところにあります。
だから、行くときは、三省堂で本を探す楽しみがあったのですが
現在は建て替え中。
仮店舗に行ってみましたが、やはり、本の数がね•••
八重洲のブックセンターも、まもなく営業を休止しますし
本好きとしては、残念至極です。

さて、「藤十郎の恋」
1955年の作品。
主演は、長谷川一夫と京マチ子。
小沢栄太郎や進藤英太郎が傍を固めます。

歌舞伎役者の坂田藤十郎。
一時の人気がなくなり、起死回生の策として
近松門左衛門(小沢)に、新作を依頼する。
出来上がった新作は素晴らしい出来だが、
藤十郎は、自分に、この役が務まるかどうか自信がない。
人妻との恋。
どう演じても、絵空事。
思い余った藤十郎は、古くからの知り合いのお梶(京)に言い寄る。
はなから相手にしないお梶だが、その真剣な物言いに
思わず心が動き始める。
が、藤十郎は、そんなお梶を置いて、稽古場へ。

やがて初日
女房のお梶を誘い芝居に行こうとする万太夫(進藤)だが
お梶は気乗りしない様子。
一人で出かけた万太夫。次にお梶を見たときは•••
というお話。

暗い部屋のなか、お梶を口説く藤十郎。
このシーン、ぞくぞくするほど美しかった。