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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

開高健「片隅の迷路」

2023-08-16 10:45:51 | 日記
こう暑いと、なかなか出かける気にもならない
今日この頃。
朝はエンゼルスの試合見て、その後は
クーラーの効いた部屋で
本を読んで過ごす時間が多くなっています。

開高健さんの「片隅の迷路」です。
実在の冤罪事件に材を取った作品。
「徳島ラジオ商殺し」
昭和28年に起きた事件。
犯人として逮捕されたのは
内縁の妻。
この事件は、内縁の妻が亡くなった後
冤罪事件として、無罪判決が下されています。

なぜ、こんな冤罪事件が起きたのか。
検事が、証言を捏造したから。
証人は、店に勤めていた2人の男性。
まだ未成年。
検事に誘導され、嘘の証言をする。
小説は、こうした経緯を詳しく描写していきます。

昨日再放送された「相棒」
「目撃証言」というタイトルで、
事件を目撃した証人の証言が
エスカレートしていく様を描いています。
この証言で人生を狂わされた男。
新たな事件が起きる。

時は経っても、冤罪の恐怖はなくならないようです。