プクプク日記 観劇 映画 落語 スポーツ観戦 読書の日々

今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

1年ぶり銀座での「立川志の輔独演会」

2017-04-25 10:38:17 | 日記
1年ぶりの銀座中央会館での「立川志の輔独演会」本当に、1年は早い。この会が巡ってくると、もうGWだなと実感します。
今年は、いきなり志の輔師が登場。「油断してたでしょ」と、開口一番笑わせます。確かに、出囃子は違うし、油断してました。前半は「やかん」と森鴎外作「高瀬舟」の読み切り。「高瀬舟」は、役人と罪人の交流を、しっとり聞かせてくれました。
後半、色物のダメじゃん小出のジャグリングを挟んで「宿屋の富」師で、この演目聞くのは久しぶり。宿屋の主人が、なんとか一分で富の札を売ろうとする迫力は師ならではで、大いに笑わせてくれました。他にも、富の会場に集まる江戸っ子たちの会話にも、師の工夫が随所に見られ、さすがの楽しさ。
また、1年後、この会場で、師の落語を聞く日が待ち遠しいです。


びっくり! 三遊亭圓歌師匠死去!

2017-04-24 14:04:55 | 日記
朝、スポーツ紙読んで驚きました。三遊亭圓歌師匠がお亡くなりになったとのこと。85歳だったそうです。どういう事情か分かりませんが、朝のワイドショーでも報じられてなかったし、新聞も、訃報が載っているのと、載っていないのがある。長年「落語協会会長」を務め、昭和30年代には、当時の言葉でいえば「神風タレント」だった師匠のことですから、報道されていなかったのは、ちょっとショックでした。
私が子供のころは、まさに、師の全盛時代。今はない「東宝名人会」などで、師の「授業中」「月給日」「浪曲社長」を聞いて、どれだけ笑わされたことか。大人になってからは「中沢家の人々」これも、面白かった。
ここ数年は、正月初席で、高座姿を観るくらいでしたが、そういえば、今年は休席だったかもしれません。ただ、いつも元気な高座姿ばかり拝見していたので、変な言い方ですが、亡くなるイメージがなかった。それだけに、訃報を聞いて驚いた次第です。
にしても、85歳まで、客を笑わせるという部分では、全く衰えのなかった圓歌師匠。天晴な芸人人生でした。

坂田藤十郎 中村扇雀 市川染五郎 四月大歌舞伎「桂川連理柵」

2017-04-23 11:17:33 | 日記
「四月大歌舞伎」より「桂川連理柵」観てきました。これ、「かつらがわれんりのしがらみ」と読みます。普通、読めませんよね。
「お半長右衛門」という上方の世話物のお話です。内容について、書いておきます。帯屋の主人•長右衛門が、伊勢参りの途中で、ふとしたことから、隣家の信濃屋の娘•お半と関係をもってしまいます。この二人、年齢が20才くらい違う。お半、妊娠してしまい、死ぬことを決意します。お半の残した書き置きで、その決意を知った長右衛門。後を追い、二人は桂川で心中するというお話。長右衛門を人間国宝の藤十郎 お半を孫の中村壱太郎 長右衛門の女房•お絹を、息子の中村扇雀が演じるという、いかにも歌舞伎らしい座組み。長右衛門の弟役を、東京の人間国宝の甥•市川染五郎が演じています。
「胴乱の幸助」という落語の中に、この話が出てくるので観てきましたが、さすがに良く出来た世話物で、楽しみました。

片岡千恵蔵主演「鴛鴦歌合戦」

2017-04-22 11:23:16 | 日記
神保町シアターで「鴛鴦歌合戦」観てきました。1939年の映画。主演片岡千恵蔵。ディック•ミネ 志村喬らが共演。女優陣は、まもなく還暦の私も、知らない人ばかり。当然、客層は、私より年長の人が多いのですが、なかには、若い女性の姿もちらほら。何がお目当てなのか、是非聞いてみたいところです。
さて、映画は、オペレッタ時代劇。2枚目の浪人が、千恵蔵。長屋住まいで、隣の、これまた浪人の武士の娘お春と、相思相愛の様子。が、なにしろ2枚目ですから、周りがほっとかない。大店の娘 かつての許嫁などなどが、言い寄ってきます。こうした恋のさや当てのシーンが、歌と共に綴られていきます。一方、千恵蔵扮する浪人者に熱をあげる娘たちに、熱をあげる男たちも、当然います。こちらも、思いの丈を歌います。ここに、骨董狂いのお春の父親 演ずるのは志村喬 また、お春を側室にしようとする殿様。演ずるのは、ディック•ミネ。彼らが絡んで、千恵蔵とお春の恋の行方は、さて、どうなる?というお話。
他愛もないストーリーですが、今から80年近く前に、こうした洒落たオペレッタが作られたというのは、すごい事。一見の価値ある作品です。

ケン・ローチ監督作品「わたしは、ダニエル・ブレイク」

2017-04-21 10:53:08 | 日記
名匠 ケン・ローチ監督の「わたしは、ダニエル・ブレイク」です。
主人公は、大工のダニエル。心臓を悪くして、主治医のOKが出ずに、仕事をすることができません。が、役所の判断では就労が可能ということで、生活支援が打ち切られてしまいます。不服申し立てをするためには、煩雑な手続きが必要。オンラインでやらなければならず、パソコンの苦手なダニエルには至難の業です。ある時、ダニエルは、役所でシングルマザーのケイティと出会います。まだ若いケイティ。2人の子どもを抱えて、ロンドンから逃れてきたといいます。2人の交流が始まり、彼女の子どもの可愛らしさは、八方ふさがりのダニエルの心を和ませます。
が、だからといって、事態は好転するわけではありません。ダニエルは家財道具をすべて売り払い、万引きをして捕まったケイティは、警備員から「いい仕事を紹介するよ」と誘われます。若さだけが武器の女性の「いい仕事」というものが何を意味するのかは、火を見るより明らかです。
やがて、2人は疎遠になります。電話も通じなくなったダニエルのところへ、ケイティの娘・デイジーが訪ねてきます。そして・・・
これが、イギリスの現実ということなのでしょうか? 観ているのが辛くなるような日常が、淡々と描かれていきます。どこかに救いが欲しいところですが、それだけ、現実は厳しいということでしょう。