東北本線,東海道本線沿線 全線全駅歩き旅のブログ

旧東北本線と田沢湖線,花輪線,釜石線,八戸線,山田線、北上線、東海道本線、奈良線、大船渡線沿線歩き旅の記録。

JR奈良線沿線歩き旅 (17) 六地蔵駅 ー> 桃山駅

2023年07月08日 | JR奈良線沿線歩き旅
JR奈良線沿線歩き旅 (17) 六地蔵駅 ー> 桃山駅 2.3 JR営業キロ
2023年5月26日(金)

六地蔵駅を後にして歩いていく。





気温は21度、歩いていると少し汗ばむ。



途中から明治天皇伏見桃山稜を目指して緩い坂道を登っていく。







下界の喧騒が消えて静かな森の中へと入っていくと大階段がある。



息を切らせて階段を登りきるとそこからは京都の街並みが見渡せた。





周りを見ても誰もいなくて静寂だけが支配する世界だった。



鳥居の奥に円墳が見えていて石で覆われているのがわかる。





ここからではわからないが上円下方墳とのことである。

上の円墳部分の高さが6.3メートルというから明日香村で見た古墳と同じような大きさだろうか。
あの自然と同化してしまったような古墳も造られた当時はこのような姿だったのかもしれない。

1700年以上も前からこのように王、天皇を祀ってきたのだ。

世界的に見てもこのように綿々と続く家系は無いだろう。

ここは市街地から500メートルも離れていないのだが深い森が静けさを保ってくれている。

そこから坂を下っていくと伏見城の石垣の石材というのがあった。





伏見城は完成から2年後に地震で倒壊したのだという。
近くに新たに築城したのだが関ヶ原の戦いのとき落城し焼失したのだそうだ。
さらに家康が再建したがその後に廃城になり、跡地に桃の木が植えられたのでこの地を桃山と呼ぶようになったとのこと。

桃は中国で若さとの源とされるので中国の絵には桃が描かれていることが多い。
桃源郷という言葉にもちゃんと桃の字が使われている。
西洋でユートピアは蜜とミルクが流れるところのことだそうだが、中国や日本では桃の実るところということなのだろう。

日本昔話の桃太郎もその流れを汲むものだろう。
縁起がよいし、食べておいしいし。
桃は食べれば若返り、長生きできる果物ということだな。





と独り言を言いながら歩いて、伏見桃山城運動公園へとやってきた。



え、、 運動公園?



見ると伏見桃山城キャッスルランドとして開設し、城をランドの目玉として造ったとのことだ。

そうだったのか、、バブル景気の時代に〇〇ランドというのがあちこちに出来たような気がするが、ここも同じようなものだったのか。



遊園地は閉鎖されてしまったんだね。



復元された天守閣。 おお!ツインタワーだなこりゃ。







昔の絵をもとに復元したとのことだが実際にこんな形だったのかな。







残念ながら城は閉鎖されていて近くに行くことができない。石垣もツタに覆われ雑草だらけ壁はボロボロで気の毒な姿になっていた。

公園とはいうものの人の姿のない伏見城はまさに幽霊城のよう。
なんども再建されては壊れていく不幸な運命の伏見城かぁ。

おお、そうだ! この不気味な城をアトラクション幽霊城として活用できるのでは?
秀吉と家康が共に食事をしていてその前で信長が舞う、そこへ明智光秀が・・・
と、、、面白いシーンができそうだが(笑)



城の前には広い駐車場があるのだが車が1台も停まっていないのが印象的だった。



城を後にして坂を下っていくと民家の前に産直販売があった。





このあたりは高級住宅街である。
坂の途中の豪邸にはポルシェやBMWなど高級車が並んでいる。
そこに産直があったのでちょっと驚いたのだ。





無農薬栽培の「むらさきえんどう」とか「みょうがたけ」とかがあって旅の途中でなければ買ってみたくなるものばかり。

坂を下り切るとそこは桃山駅だ。



駅前には大勢の外国人観光客の姿があった。





急ににぎやかになってなんだか天空から下界へ降りてきたような気分になった。





コメント
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