腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



寒いです。

今朝は波平にこの前買ったスカジャンを着せて散歩に行きました。(詳しくは11月14日のブログをご覧ください)

丁度家から出てきた通学前の女子高生が波平を見て「あはは」と笑いながら手を振ってくれました。

モテモテじゃないの!

スカジャン買って良かったね!波平君(笑)



腕時計のモニター電池について。
(前にも書いたと思うのだが)

昨日ご来店されたお客様から「買って1年くらいで電池が切れた。最初に入っている電池は切れやすいの?」
と言われました。

確かに時計販売店で腕時計を購入した際、店員さんから「モニター電池が入っていますから」とか「試験電池ですので」と説明を受けた方もいらっしゃるかと思います。

実は“モニター電池”や“試験電池”という名称の早く切れてしまう電池はありません。

入っているのは普通の電池です。


では、何故早く切れるのか?

生産工場で作られた時に入れた電池だからです。

一般的な時計の電池寿命は約2年前後です。
(時計によっては5年持ったり10年持ったりする機械が搭載されているものもあります)

電池寿命が約2年の時計が買って1年くらいで切れたと言うことは、1年前に組み立てられた時計だからです。

買ってすぐ電池切れを起こしたなら、約2年前に作られて、2年間店頭に並んでいた時計だからです。

買って2年ほど電池切れを起こさなかったなら、作りたてホヤホヤ、入荷したばかりの時計を買ったからです。

ただそれだけ。

モニター電池なんてないんです。
普通の電池。

電池メーカーさんもそんなすぐに切れる電池なんかわざわざ作りませんよ。


買ってすぐに電池が切れた場合、お店によっては初回のみ無料で電池交換を行ってくれるとても親切なところもありますので、一度購入店に相談して見てください。


で、もう一つ。

実はお客様が買った時計の代金には電池代は含まれていないんです。

1万円で買ったのなら、時計本体の値段が1万円だということです。

最初に入っている電池はメーカーさんのサービス。

と言うことは、「たった1年で切れてしまった」のではなく、「1年間もタダで動いていた、使えていた」と思わないといけません。


昨日のお客様にもその旨をご説明したら「なるほど、そういうことか」とご納得でお帰りになりました。

ま、買う時どれが最近作られたかなんて判りませんからねぇ。



では、修理品のご紹介。
こちら↓

ROLEX デイトジャスト Ref.69173G 自動巻き

大阪市城東区在住のN様所有。
分解掃除、ゼンマイ交換、テンプ調整、パッキン交換、防水検査(日常)を行いました。

婦人用コンビのデイトジャストです。
文字盤に10個のダイヤがセッティングされているので、リファレンスNO.の最後に“G”が付きます。
固有番号がL品番なので、1988年~1990年に製造されたモデルです。
N様大事にお使いくださいませ。


初回電池交換無料じゃなかった場合は是非うちへ電池交換に来ていただきたいと思う腕時計修理専門店トゥールビヨン店主

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