京都競馬場で行われた第48回エリザベス女王杯(3歳上・牝・GI・芝2200m)は、道中5番手につけたC.ルメール騎手騎乗の1番人気ブレイディヴェーグ(牝3、美浦・宮田敬介厩舎)が、直線で一気に突き抜け、5番人気ルージュエヴァイユ(牝4、美浦・黒岩陽一厩舎)に3/4馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分12秒6(良)。
◎ブレイディヴェーグが古馬をねじ伏せる圧勝で5戦目にしてG1のタイトルを手にしました。正直、過剰人気の可能性もあったわけですが、競馬ファンの目は素晴らしいですね。
今年の3歳牝馬はリバティアイランドという怪物がいただけに、秋以降に力をつけてきた上がり馬に期待してしまう構図になっていましたが、秋華賞2着のマスクドディーヴァといい勝負をしていたこの馬もその実力があったことが実証された形です。
予想でも書きましたが、ホントに強い牝馬は、翌週のジャパンカップに矛先を向けることになるので、来年以降も、このエリザベス女王杯は、3歳馬でも勝負になる可能性があるように感じました。ここ数年、狙いすましたローテーションでの出走で勝利する馬が多くなっているのは、厩舎や生産、育成、馬主の絡みもあり、使い分けをすることで、万全の態勢でG1をとりに来ている結果だと思います。
本当に強い馬じゃない限りクラシック3冠をすべて狙うことは難しくなってきているのだと思います。特に、秋のG1シリーズは。牝馬は、秋華賞、エリザベス女王杯と2レースが行われることもあり、今後は、秋華賞をけってこっちを本気どりにくる陣営も増えてくると思います。斤量差もあって、こちらの方が、勝つ可能性は高いと計算できそうですし。
3着の▲ハーパーもそんな1頭だったのではないでしょうか。予想でも書きましたが、クラシックではワンパンチ足らないこの馬も2200mという非根幹距離ではパフォーマンスを上げれたのではないかと。勝ち馬ブレイディは、来年は、ジャパンカップ参戦の可能性がある大物感がありますが、こっちは、来年、エリザベス女王杯を取りにくれば、勝つ可能性が高いのでは・・と思っています。血統的には、こっちの方が向いていると思うし(このレースはナスルーラの血を持つ馬(ボールドルーラー、トニービン、ネバーヴェンド)、ストームキャット系の血、欧州血統(サドラーやヌレイエフ)の血を持つ馬が向いてる)、ハーツ産駒だけに来年の方がパフォーマンスも上がっているはずですから。期待したい1頭です。
前後しますが、2着に〇ルージュエヴァイユ。こちらも期待に応えてくれての2着死守。予想でも書きましたが、負けたレースは敗因がはっきり分かったものばかりだったので、今年のレベルなら、一番馬券内に来そうだと思っていました。血統的にもあってますし(ハーツ産駒は、前述のナスルーラの血を持った種牡馬)、枠も良かった。スタートさえ決めてくれれば‥と思っていたら好スタート。すべてがかみ合ったレースでした。
レース後、再度、パトロールビデオを見て思ったのですが、京都外回りはやはり、内枠有利ですね。4角から直線に向かう際、やはり、外枠の馬はどうしても外に膨れてコーナーを回っています。この馬も、勝ち馬も内目でじっとして直線でロスなく回って伸びてきました。前に行って脚が使える馬ならまだしも、差し馬ならやはり内枠が有利です。
5着に△ジェラルディーナ。パドックでは、メチャメチャ入れ込んでいるように見えました。発汗も凄くて、その時点で勝負あった気もしましたが、その悪い流れで、ゲートは出遅れ。万事休すかと思いましたが、そこは世界のライアン・ムーア騎手。能力だけ走らせて掲示板を死守しました。
やはり、この馬は、パワータイプ。阪神、中山の急坂コースでこそでしょうね。ただ、昨年の有馬記念以降、レベルの高いレースを使い続けられているとは言え、こう着外が続くと、ピークは過ぎているのかもしれませんね・・。次走、有馬記念に出走してきたら、判断が難しい1頭になりそうです。
7着に☆ディヴィーナ。予想した通り、今回は逃げられなかったですね‥。と言うか、逃げなくても折り合いがついていたのかもしれません。そして単に、距離が長かったという結果かもしれません。逃げれたら、もう少しやれたかもしれませんが、差し比べになったら、このくらいの馬でしょうね。
×アートハウスは13着。得意の休み明けのローテと調教の動きを買って5番手評価でしたが、プラス20kgの馬体重はやはり少し、重そうにみえましたし、この馬も、京都よりも阪神コース向きの血統と脚質でしたね。
ということで、この秋初めて、馬券的中!しかも、綺麗に、◎〇▲とバッチリ、印通りの決着で、大満足に結果になりました。
今回は、3年ぶりの京都開催ということで、「虎の巻」を参考することなく勝利することになりましたが、逆に「虎の巻」を参考にしない方が当たるのか?!という疑念を抱く結果になってしまいました・・。
ということで、今年からはこのレースは虎の巻無しということで、来年も、予想したいと思います。(実は、過去、15年で、1,2回くらいしか当たっていないレースでしたし。)
来年も当たるといいな。
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