東京10Rの第80回東京優駿(GI、3歳、芝2400m)は1番人気キズナ(武豊騎手)が勝利した。勝ちタイムは2分24秒3(良)。1/2馬身差2着に3番人気エピファネイア、さらに1馬身1/4差で3着に8番人気アポロソニックが入った。
▲キズナが第80代ダービー馬の栄冠を手に入れました。久々にしびれましたね~。天才・武豊の豊マジック炸裂でした。
今回、この馬を3番手にしたのは、やっぱり「最内枠」って理由でした。本当ならここ数年、ダービでは最高の枠かもしれませんが、弥生賞で詰まってから、毎日杯、京都新聞杯と大外一気の競馬をしていたこの馬にとってはちょっと、厳しい枠が当たったなぁと思ってしまいました。この大一番で内を突くの?或いは、今まで通りの大外一気の競馬をするのか?ってことが気になって、最悪、届かない・・と言うことも脳裏をよぎり、本命までの印を打つことは出来ませんでした・・・。
しかし、やっぱり、役者が違いましたね・・。天才は、天才。どんなに自分のポジションが悪くても、最高のパフォーマンスをここ一番でみせつけてくれました。現在、武騎手は、競馬界のいろんなしがらみの中で、苦労されています。一時ほど、いい馬にも乗せて貰えなくなっていますが、そんな中、彼を信じて、そして、勝ち馬の名の通りの「キズナ」で結ばれたホースマン達の熱い思いがこの勝利をもたらしてくれたのだろうと思います。
ゴール前のあの末脚は、父ディープインパクトを彷彿させるものでした。本当におめでとうございます。
2着△エピフェネイアも一瞬、勝ったと思ったでしょうね・・・。戦前、「ソエ」からの最終調教の坂路変更という、緊急事態をどう考えるか?というところが一番の問題でした。自分は、「無し」と判断して5番手の評価でした。まぁ、正直、マスコミに踊らされてしまったと言えばそれまでですが、調教師が、「問題ない」というのなら(まぁ、角居先生だからかもしれませんが・・)、問題なかったのかもしれません。確かにダービーと言う大一番なんですから、いろんな考え方があると思います。本当は状態が思わしく無くても無理やりに出走する馬もいるかもしれません。
しかし、ダービートレーナーの角居先生だからこそ、本当に、状態が悪ければ、出走しなかったでしょうし、逆に出走させたのなら、それな、本当に勝算があったからだったんでしょうね・・・。角居先生のジャッジは、間違っていませんでした。
福永騎手も、あと数mでダービージョッキーの仲間入りをすることができたのに残念でしたね・・。道中、あわや落馬か!って状況になりましたが、その後は、落ちついてベストの騎乗をしていたと思います。しかし、最後は、本当にその馬に対する思いの強さが勝敗の行方を握っているのかもしれません・・。この馬のお母さんのシーザリオとのコンビで日米オークスを制しましたが、同じく、父ディープとその息子キズナとのコンビの武騎手とでは、その馬に対する思いの大きさが、違ったのかもしれません。それが、あの最後の差を生んだよううに感じました・・・。しかし、この馬は、強いです。ポテンシャルはかなりあると思います。秋以降、精神面の成長があれば、どこかで、G1を勝てる器だと思っています。
3着には、全くノーマークのアポロソニックが激走でした。今日は、明らかに、内・先行有利の馬場で、穴なら、やっぱり、逃げ・先行で、スタミナのある馬ってことになりましたね・・。こればかりは、当日の、馬場状況を把握してないと馬券は獲れませんよね・・。前日に予想してる自分には、全く見抜けませんでした・・・。これからは、最後に当日の馬場を見極めて、予想以外に少し、馬券を買うことしてみます。
そして◎ロゴタイプ。自分の思いは、「ナリタブライアン」でしたが、「ノーリーズン」でしたか・・。いや、勉強になりました・・。パタッと止まらないと思っていた通り、止まってはいません。が、しかし、ローエングリンは重いのか・・・。切れない馬は、やっぱ、この展開では厳しかったですね・・。
上位2頭は33秒台の末脚、掲示板に載っていない馬も3頭ほど33秒台の脚を使っている馬がいるレースでは、34秒台の脚しか持ってないこの馬には厳しかったのかもしれませんね・・。
1.580の皐月賞の反動は、なかったと思いますが、あの流れを悠然と追走して差し切るスタミナと、2400mを回って最後に33秒台の脚を使うスタミナは、別物なんだな・・と今更ながら思い知らされました・・。ただ、戦前は、C・デムーロ騎手も、「2400mは長くない。タダ切れる脚はないから、前で競馬する」といっておきながら、そのレースが出来なかったのは? 乗り替わりを心配していませんでしたが、歴史が物語るように、「ダービーは人馬一体」、直前の乗り替わりは、よく無いのですね・・。
青葉賞勝ちの△ヒラボクディープは、このメンバーとは、やっぱり格が違いましたか・・・。相性のいい青葉賞ですが、なかなか勝ち馬は出ません。あのゼンノロブロイやシンボリクリスエス、昨年のフェノーメノとG1勝ちを収める馬はたくさんいますが、ダービーの栄冠を勝ち取るのは、このレースからだと難しいのですね・・・。
○タマモベストプレイ。本当に期待していた1頭でしたが、8着でした。兄弟は、概ね、マイル以下の距離でしか活躍できませんでしたが、この馬は、ちゃんと、クラシック路線にも乗れたし、一味違うなぁ・・と思っていたのですが・・。最後の直線はちょっと外を回り過ぎましたね・・。それこそ、内枠で、流れに乗っていたら、あわやのシーンもあったかもしれません・・・。まぁ、こればかりは、しょうがありませんけど・・・。
最後に×コディーノ。自分は、今回のコディーノ、正直、勝ってほしくなかった・・。鞍上を巡る直前のゴタゴタ、真相は分かりませんが、横山騎手には、大変、失礼な仕打ちだったと思います。だって、NHKマイル3着のフラムドグロワールだってお手馬だった訳ですから・・。ジョッキーにとって、ダービーはやっぱり、特別なものだと思います。そりゃ、トレーナーにとっても、大事だとは思いますが・・。鞍上を巡るゴタゴタに、あの最終追い切り。一時、飛ぶ鳥を落とす勢いのあった藤沢先生だとは、思われない迷走っぷりです・・。おそらく、この厩舎にはクラシックは獲れないだろうな・・・。実は、7年もG1勝ちから見離されているんですから・・。
今回は、本当に「ドラマチック」なダービーでした。勝ち馬の「キズナ」のごとく、いろんな絆や縁の絡みあったレースだったように思います。
佐藤騎手、落馬負傷から「キズナ」の鞍上を引き継いだ武豊。くしくも、8年前の日本ダービー、「佐々木昌・佐藤」コンビの「インティライミ」を並ぶ間もなく交わした、武豊のディープインパクト。そのディープの息子が、「佐々木昌・佐藤」コンビでデビューさせた、「キズナ」で、今度は、日本ダービーを制することになるとは・・・。「武豊・佐々木昌・佐藤」の「キズナ」で勝ちとったダービーの栄冠です。
さらに、今年のクラシック、桜花賞、皐月賞、オークス、日本ダービーと「M・デムーロ&C・デムーロ」兄弟と「武豊&武幸四郎」兄弟という、「兄弟の絆」で、クラシック制覇という偉業?達成です。こういうこともあるんですね・・。
結果、今年のダービーは、残念ながらあ、完敗です・・・。でえも、久しぶりに感動のレースを見ました。「ウォッカVSダイワスカーレット」の天皇賞・秋くらい感動しました。「キズナ」、今後のレースはどうなるかわかりませんが、もし、可能ならば、あのロンシャンで、父ディープインパクトの忘れ物を獲って来てもらいたいなぁ・・。勿論、鞍上は、「武豊」で。
で、恒例の、傾向と対策をかいておきます。「虎の巻」に追加事項を付け加えておきます。
ダービーの馬券はこの2パターン。
・1つは、皐月賞の馬券に絡みながら、フロック視され、ダービーでも、伏兵扱いをされ、穴をあけるタイプ。
・もう一つは、皐月賞で、6着以下になった馬の巻き返しというパターン。
・皐月賞直行組は、1~3着馬(1800m以上で連対馬のみ)。それ以下からの巻き返しは、皐月賞で5番人気以内で、中段より前目で負けた馬のみ。
・皐月賞出走で掲示板以下からの巻き返すには、前走で重賞連対必至。
・内枠・先行有利。雨ならさらに。先行馬で2200m以上で34秒台のある馬は要チェック。差し馬なら、マイル以上で33秒台の経験があること。
・1番人気は買っておくべし
・1800m以上での連対は、必至!(ただし、牝馬なら、G1勝ちくらいレベルならマイルでもOk)
・NHKマイルC組は、勝ち馬を含めて、1800m以上の重賞勝ちか、2000m以上の重賞で連対した馬のみ。皐月賞からの転戦なら、リフレッシュ度が重要で、調教が前走以上のパフォーマンスなら、買い。
・トライアル組は、連対馬なら、青葉賞勝ちと京都新聞杯勝ちのみ。青葉賞2着(タイム差なしのみ)では、あっても3着まで。基本は、皐月賞組が強いので、レースのレベルで比較を。
・プリンシパル組は、重賞勝ちがあって、1番人気で連対したのみ。
・連対馬は重賞勝ちは必須(マイル以上で) しかも、2歳12月以降のレースで勝った馬のみ。
・重賞未勝利は、G1・2着か、皐月賞出走で2000m以上のオープン勝ちのある馬のみ。
・阪神1800m、京都1800m、中山1800m、2000m、東京1800、2400m好走馬は買い。特に、「きさらぎ賞」、「弥生賞」、「スプリングS」、「皐月賞」好走馬は買い。
これで、来年はバッチリか・・?
ま、今週末も懲りずに予想するわ・・。
でも、天才は這い上がってくるんじゃなぁ・・・。
そりゃ、みんな興奮するわな。
競馬界も、税金の事とかやっとったし、色々問題もありますなぁ。
楽しくスッキリ、遊びたいだけなのにね。
一般庶民は。
武豊、久しぶりのダービー制覇だったんだよ。
世知辛い世の中で、豊も、大物馬主と巨大生産牧場に啖呵を切って、干され気味だったんだよね・・。
でも、そんな汚い手を使われても、天才は天才で、与えられた仕事を黙々とこなして、やっと、ここまで、復活してきたんだよ。
だから、今年のダービーは、より盛りあがったんだ。日本人は、浪花節とか、「勧善懲悪」の水戸黄門が好きでしょ。
巨大な悪に立ち向かって、最後は勝つみたいなの。
ホント、爽快な日本ダービーだったわ。
まぁ、馬券は、ダメだったけどね・・・。
残念ながら、馬券は、獲れませんでしたが、いいレースを見ることはできました。
馬券が獲れなくても、爽快な気分になったダービーは久しぶりです。
武豊騎手は、やっぱり、G1勝利が似合う騎手ですね。
春競馬も残りあと2つ。もう一回、馬券獲りたいですね。
納得。
スギモは、何も言わないので、おそらくダメだったんだろう。
一言「武が・・・」と言っていたが、何の事じゃ^^;
馬券は獲れませんでしたが、望み得る最良の結末だったかと。。。
どの馬も極限仕上げだったでしょうから、ゆっくり休ませて無事に秋を迎えてもらいたいですね。