こちら府中市美術館は毎年春に色々な意匠で日本画について企画展を開催してきていて、
これが面白いのでここ数年大ファンなのですが、
前回この前期訪問で語っているように「ふつう」をネタに今回の企画考える、というのは日本津々浦々に府中市の高邁なる主張「奇想」を改めて日本国民に知らしめた、は浸透している、と自ら信じる不遜?な考えなのか…
府中市美術館「ふつうの系譜 前期」 ぐるっと2021Part5Vol44 - シモキタのtokyoboy
ほぼ展示替えする後期も見に行ってきました。
看板後ろの八重桜がまだ美しさを保っているタイミングでしたかね🌸
まあ、どこまでこちらのここしばらくの企画をフォローしていて、反応してくれる方々は多い、内内受けている、というプライドの表れでしょうね。
私は上述のように楽しんできているのでそのうちの1人、無問題。
さて、その後期訪問。
いきなり岩佐又兵衛に蕭白3点から展示開始、皆後期だけ。
この段階で、嗚呼そうだ又兵衛は後期だけだからそっちも行かねば、と考えた2ヶ月前の自分と出会います💦
この4点、凄いラインアップ、これだけで充分府中くんだり(失礼)まで京王線で都落ちしてきた甲斐があるのですが、
おいおい、「奇想」かよ、とも言える訳で、どうやら後期は「ふつう」が徹底されると奇想でしょ、というトーンで府中市美術館攻めてくる気かな…
今回初めてその名前と流派を知った原在中と原派。
端正ですっと染み込んでくる作風。
あまりに完璧な構図と作画を評価すると“普通じゃない”とキュレーターの方が言うのも頷ける。
一方、岸駒に代表される岸派もかなりの点数展示、ここは奇想のカテゴリーではなかろうか、と…
これに加えて、今回知った作家に曽我二直庵と言う画家がいて、この後期のみ2作品「雪中山水図」と「岩上鷹・柳枝鷹図」が出展されていました。
という?ことで、後期は「ふつう」に拘ったフリ?をして、やはり「奇想」が府中市美術館だな、と感じて訪問終了。
今回は時節柄常設にも回って高橋由一さんの「桜」も愛でてきました。