薫のよもやま話

森山かおる
市原市議会議員
重度障がいの息子を育てながら、日々感じる事を想いのままに

台風12号

2018年07月28日 | 障がい

大阪に出張していた夫は昨日の夜には帰ってくるはずだったのに、丸ビルのリムジンバス乗り場が分からず迷っていたら飛行機に乗り遅れてしまい、急きょもう一泊することになった。

仕方がないことだけど、台風12号の接近で夜中に避難なんてことになれば、私一人で息子を連れて行かなければならない。

常に準備している非常用袋の他に、合羽、長靴も準備。浸水した時に備え2階にペットボトルや食料を用意して万全を期したものの、不安で夜は余り眠れませんでした。

今日の昼前に夫が帰宅するとホッとし、一気に眠気が。いやー、日頃はなんだかんだと夫に注文つけて文句言ってきたけど、やっぱり大きな存在なんだな~。

昼食を済ませてウトウトしていると、市からの防災アナウンスが聞こえてハッと目が覚める。クーラーをかけて締め切っていたのに、よく聞こえたもんだと自分でもビックリ。

「高齢者、身体が不自由な方、幼いお子さんがいる方、避難を開始してください」「最小限の荷物と軽食を持って」「避難所は○○公民館・・・・」

ついに出た!と、玄関に脱出用意。

我が家から一番近い避難所は? 国分寺公民館か千種公民館。どっちに行こうかと迷う私を尻目に、微動だにせずリビングで横たわる夫。

カチンときたが、夫は雨雲の様子を見ながら「家にいて大丈夫だ」と言い切る。なんだ、この自信は?と思いながらも、夫がいる安心感でもう少し様子をみることに。

一旦強まった雨は次第に小降りになり、これなら大丈夫とホッとしたが、これは結果論で息子のような障がい者がいる場合、やっぱり避難すべきだったのか。

そこでちょっと考えなければならないことが。家のすぐ近くにある京葉高校は避難所とされているが、今回は避難所として開設されていない。つまり地震と大雨の避難所は違うということを市民は理解しているのだろうか。

ましてここは路線バスもなく、国分寺公民館や千種公民館に避難するには車が必要。車を運転しない高齢者はタクシーを呼んで避難所に行かなければならないことになる。

これって、避難のハードルが高すぎない? こんな時タクシーは来てくれるのか、それより日頃からのご近所との付き合いで助け合っていくのか。避難所は徒歩で行ける所が望ましいと思うんだけど・・・と、あれこれ考えさせられました。

台風12号は、これから関西、中国地域に。大きな被害が出ないことを祈ります。

 


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