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ワクワク建築入門・・・学科Ⅲ構造  12月30日、1月10日、勉強会

2015年12月18日 | 建築学校
 実務経験には・・・設計事務所でのトレース作業・建築現場での雑工は含めない、と言われていた。当時は何故?と思ったものだ。実力は伯仲しているし、どんな人より設計に詳しいトレーサーもいるし、誰よりも工事に詳しい雑工さんもいる。私は、こういう方々からいろいろ教わって資格に挑戦できた。・・・大事なのは、現場は資格で引っ張っていく訳ではない。無資格の棟梁や代人が現場を背負っていることは多い。彼らの建築力が、現場の全てを支えている。現場や資格にたいしては、謙虚に望みたい。





《学科Ⅲ 構造》


・構造力学は、過去の類似問題が主体でしたが、やや難しく感じられたようです。特に、№6「座屈」については、例年「弾性座屈荷重」について問われるところを、「座屈長さ」を問われたので、冷静に対応できたかがポイントでした。

・一般構造は、過去問題中心で、解答枝は過去問からであったので、新規問題に惑わされなければ、解答は見つけやすかったと思われます。ただし、No.13「補強コンクリートブロック造」は、従来の出題を少し掘り下げた内容で、数値に関する問いが多かったので、内容を確実に理解していないと解けない難易度の高い問題でした。

・建築材料は、木材1問、コンクリート2問、金属材料1問、石材1問、材料融合1問の合計6問で、これまで枝単位で出題されていた「石材」が単独問題として出題されました。全ての問題で過去問題が中心となり、比較的解答が絞りやすい問題でした。






問題5 項目静定トラスの応力 ランクC 問題考察
例年、正答率の低い静定トラスからの問題であるが、今回は、静定トラスの性質である「応力が0になる部材の組合せ(ゼロメンバー)」を理解していれば、計算せずに容易に解答できた問題だったので、確実に得点したい問題であった。



問題6 項目座屈 ランクC  
構造力学の中で一番正答率が低かった問題。柱の長さと材端の支持条件が図で示された定番の問題であったが、今回は、座屈荷重ではなく座屈長さの大小関係を問われたので、それに気がつかずに、勘違いや思い込みで誤った解答をしてしまったものが多かったと思われる。


問題8 項目地震力 ランクB  
一般構造の中で一般生より正答率が最も上回った問題。すべての枝が過去問なので、問題集をきちんと理解していれば容易に解答できたが、一般生は数値の問題に惑わされて誤選択をしたため、正答率に差が出たと思われる。


問題13 項目補強コンクリートブロック造 ランクC  
今回の試験で最も正答率が低かった問題。補強コンクリートブロック造は2年ぶりの出題で、内容は、過去問が1つで、あとは新規と応用問題であったのに加えて、数値を問われる問題であったため、難易度の高い問題であった。


問題19 項目耐震設計 ランクB  
耐震設計の問題は比較的長文で分かりにくい表現が多いが、今回の内容は過去問や類似問題からであった。解答枝の枝2は、固有周期についての公式が頭に浮かべば、容易に選択できた問題だったので、もう少し正答率が上がってもよい問題であった。


問題20 項目木材及び木質系材料 ランクB  
構造全般で、一般生より正答率が最も上回った問題。5枝全てが過去問題で、解答枝4の「インシュレーションボード」は定番問題だったため、問題集をきちんとこなしていれば、容易に解答できたと思われる。


問題24 項目石材 ランクB  
今回、「石材」として単独で出題され、3つは新規問題であったが、解答枝はよく出ている「花こう岩」で、火に弱い性質を理解していれば、解答しやすかったはずだが、正答率は低かった。



妹島和世・・・金沢21世紀美術館
https://www.kanazawa21.jp/
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