トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

すくい縫い(ハンドソーンウェルト)

2012-08-27 16:31:48 | Boots
 今回はブーツ作りを進めます。

前回すくい縫い用の糸を作ったので、その糸を使ってウェルトを縫い付けていきます。

 この作業が雑誌で良く見る「ハンドソーンウェルト製法」の名前になっています。
「ハンド(手)ソーン(縫う)ウェルト」なのでウェルトを手で縫い付けていきます。


 それでは作業を始めます。

1、仮止めの釘を何本か抜き、中底 内側の溝からすくい針を刺し、アッパー・ウェルトにも穴を開けます。

このとき、一定の角度ですくい針を刺さないとウェルトがヨレヨレ曲がっちゃいます。


2、開けた穴に糸を通します。

始めに針(釣り糸)だけを交互に通し、それから片側を引きます。片側の糸が穴に通ったら残りの片側も引きます。
何でそんな面倒くさい事をするのかというと、穴が小さいので一方を引いてからだと残りの一方の針が入りません。


3、両方の糸が通ったら糸に“アヤ”をかけます。

写真左の糸が一回くぐってるの分かりますか?これをする事によって糸が緩みません。
“アヤ”という言い方は学校で教わった言葉なので他の職人さんと同じか分かりませんけど・・・


4、糸を引き、締め込みます。

この作業、結構な力で引きます。なので、すくい針の柄と手袋をしている部分で引きます。
(素手で引くととても痛いです。【笑】)


5、縫い終わったら余分な革を切って完成です。

革を切りすぎても強度やリペアの際に問題があり、残し過ぎてもこの後の作業がやりずらくなります。

 この作業を機械化したものが“グッドイヤーウェルト”ですね。(レッドウィングの製品はこの製法が多いです)
※中底の仕組みや縫い方は違いますけど


 記事にすると簡単そうに見えますかね!?
一針づつ“穴を開けて縫って”の繰り返しなので結構手間がかかるんですよ。




トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。




価格 : ラスト代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
     ブーツ代  ¥115,000(税込¥120,750)~


 
連絡先等は
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