このごろようやく素直に歌を表現できるようになった
Y「蜷川さんもあなたのファンのサイドに立ってものを見て、そういう演出をなさったと思うんだけれども、私も一ファンとして見れば「やあっ」って帰ってきてくれるのを待っているわけ。
おどろおどろしく帰ってこられるんじゃなくて、「ほら、みんないろんな事言ったけど、ジュリーは変わってないじゃない」っていう安心感、また夢を満たしてくれるという期待感、ジュリーだけはいつまでも輝いていてほしいとか、いろんな期待を膨らませて手をたたいてるんだと思うのね。だから、どうして泥だったんですかというのに対しての回答が欲しいわけ。」
J「普通だったら、ああいうことは多分最後のほうにやって、それで口あんぐりで、あ、終わっちゃったというところもあるかもしれないけど、蜷川さんに演出をやってもらうことを決めた時から、蜷川さんの世界というのを最初に出してしまって、それを僕がどう消し去って行くかをやればいいんだなと思って、そういう気分でやってはいたんですけどね。
だから泥んこになったりというのが、あんまり汚いとは思わないんですね。まあ、ひげは汚いんだけど(笑)。」
Y「ひげはまた別なのよね。不精ひげでごめんなさいなんて言われたりすると、のぞいてはいけないところを見てしまったみたいな感じがあるんですね。」
J「何か新しいことをやろうとか、前と違うようにしようかというときには、どうしても考えすぎになって、結果的に策を弄しちゃうんですね。自分ではすっと出てくるものが「僕自身だ」と思うんだけれども、これだけ休んだんだから、何か見せてくださいよと言われるぞ、という人がいるわけで、いろんなことをインプットされると、それを整理しようとしますからね。その辺は人並みなんだなと思って(笑)。」
Y「そうするといつまでも魔性の美しさを持っている、何をやってもジュリーだから許されるみたいな、華麗なジュリーは今後どうなるんですか。」
J「それはもういやだとかいうことでは決してなくて、ギンギラギンという表現をされるようなことを、もうしないということでもないし、今までのことをまったく捨ててという気持ちもないしね。引きずらないといけないところも、捨てないといけないところもあるんだけど、そんなに意識もしてないし、執着もこだわりも何もないんですね。」
意識もしないし、執着もこだわりもない、というこのジュリーの言葉は、普通の芸能人から考えれば、考えられないことのように思う。
それまで人気の頂点を極めてきたジュリーなのだ。こだわりがあって当然だ。
そして新しく事務所を立ち上げたこの年、気負いがあって当然なのだ。
しかし、この仙人のような達観ぶりはどうだ。
37歳の若さで何かを越えたジュリーは、これから独自の信念を貫くようになったというふうに感じる。
Y「蜷川さんもあなたのファンのサイドに立ってものを見て、そういう演出をなさったと思うんだけれども、私も一ファンとして見れば「やあっ」って帰ってきてくれるのを待っているわけ。
おどろおどろしく帰ってこられるんじゃなくて、「ほら、みんないろんな事言ったけど、ジュリーは変わってないじゃない」っていう安心感、また夢を満たしてくれるという期待感、ジュリーだけはいつまでも輝いていてほしいとか、いろんな期待を膨らませて手をたたいてるんだと思うのね。だから、どうして泥だったんですかというのに対しての回答が欲しいわけ。」
J「普通だったら、ああいうことは多分最後のほうにやって、それで口あんぐりで、あ、終わっちゃったというところもあるかもしれないけど、蜷川さんに演出をやってもらうことを決めた時から、蜷川さんの世界というのを最初に出してしまって、それを僕がどう消し去って行くかをやればいいんだなと思って、そういう気分でやってはいたんですけどね。
だから泥んこになったりというのが、あんまり汚いとは思わないんですね。まあ、ひげは汚いんだけど(笑)。」
Y「ひげはまた別なのよね。不精ひげでごめんなさいなんて言われたりすると、のぞいてはいけないところを見てしまったみたいな感じがあるんですね。」
J「何か新しいことをやろうとか、前と違うようにしようかというときには、どうしても考えすぎになって、結果的に策を弄しちゃうんですね。自分ではすっと出てくるものが「僕自身だ」と思うんだけれども、これだけ休んだんだから、何か見せてくださいよと言われるぞ、という人がいるわけで、いろんなことをインプットされると、それを整理しようとしますからね。その辺は人並みなんだなと思って(笑)。」
Y「そうするといつまでも魔性の美しさを持っている、何をやってもジュリーだから許されるみたいな、華麗なジュリーは今後どうなるんですか。」
J「それはもういやだとかいうことでは決してなくて、ギンギラギンという表現をされるようなことを、もうしないということでもないし、今までのことをまったく捨ててという気持ちもないしね。引きずらないといけないところも、捨てないといけないところもあるんだけど、そんなに意識もしてないし、執着もこだわりも何もないんですね。」
意識もしないし、執着もこだわりもない、というこのジュリーの言葉は、普通の芸能人から考えれば、考えられないことのように思う。
それまで人気の頂点を極めてきたジュリーなのだ。こだわりがあって当然だ。
そして新しく事務所を立ち上げたこの年、気負いがあって当然なのだ。
しかし、この仙人のような達観ぶりはどうだ。
37歳の若さで何かを越えたジュリーは、これから独自の信念を貫くようになったというふうに感じる。