ステレオ誌 1973年 4月号

表紙
頁をザッとめくって見たところ、
オーディオ愛好家のための雑誌のようです。
似たような名前の雑誌もあったようなのですが、
これは音楽之友社で発刊していたモノという事になります。
1.5cmほどの厚さがあるにもかかわらず、
当時の価格で¥340-というのは、
誌面のほとんどが膨大なオーディオ等の広告で、
埋め尽くされているからなのでしょう。
田舎の書店の店頭にも、
平積みされていたような記憶がありますが、
ミュージシャンのカラーグラビアが掲載されていたとは、
思ってもいませんでした。
但し、ポップスやロックのミュージシャンのカラーグラビアが、
掲載されていた時期というのもあるかも知れないです。
巻頭に近い2頁に、
EL&Pの記事が、
キースやグレッグの写真と共に掲載されています。
説明によると、
メロディ・メーカー紙の受賞記念コンサートの様子のようです。

武士の鎧さながらのコスチュームとの説明あり

キースが全3枚でカールの写真はない
これもキースの勢いというものか
記事の内容は短いもので、
この時期のEL&Pに関連した情報が載っています。
まだ、頭脳改革の制作をしている情報は、
含まれていないのですが、
○ 自分たちが1月に創設したマンティコアレーベルから、
トリロジーに続くアルバムが、
5月頃発表される予定になっており、
それはライヴアルバムとの事。
○ 加えて、マンティコアレーベルから、
ピート・シンフィールドが作ったグループを、
デビューさせる予定であるとも書かれています。
情報が不完全ですが、
このバンドは、PFMの事を指していると思われます。
これによると、
「恐怖の頭脳改革」リリース前に、
ライヴアルバムをリリースする話も出ていたのでしょうね。
とうとう自分たちのレーベルを立ち上げて、
結果としては、バンドとしての第一弾は、
恐怖の頭脳改革になるわけなので、
この記事は、
EL&Pの歴史からすれば、
バンドが大きな期待に応えるだけのパワーを宿していた、
もっとも良い時期の記録と言えます。
以上。
EL&Pを愛し続けてまいりましょう。