俺のロック・ステディ
花村萬月著
集英社 2009年
正直、私はこの方の事を良く知りませんでした。
芥川賞作家のロック本です。
ロック全般について、著者の感性を基軸にすえた論評を展開していますね。
読み手が何を思おうが、己が感じたままを率直に綴るというという姿勢です。
まさに、タイトル通り!
自らの感性で白黒をハッキリとつける曖昧さを排除した文章は、
人によっては拒絶する人もいると思いますね。
そのため、ロックを語る上で、通常は欠くことのできないアーティストが、
取り上げられていなかったりする事もあるかも知れませんが、
そもそも、私自身がロック全般に精通していないので、
ほとんど気になりません。
実際、著者よりもロックに精通しているロックファンは数多くいるでしょうし、
その中で、自らのロック観を文章化できる方々も存在していると思います。
しかし、実際に、一般的にも知られている著名な出版社から、
どちらかと言えば自分自身の趣味の領域に関する書籍を出版できるというのは、
芥川賞作家という肩書きのなせる業なのでしょう。
このような書き方をすると、ロックを知らない著者がロックを語っているように思われるかも知れませんが、
決してそうではないです。(念のため)
このブログで取り上げる以上は、良くも悪くも、EL&Pないしは、メンバー、あるいはアルバムに関する記述が載っているわけですが、
著者は1972年の来日公演に参加したようです。
それに関するレポートは特に綴られておりません。
とりわけ、キース・エマーソンのシンセサイザーの響きが、
著者の感性にマッチする音の一つとして、
好意的な説明が為されていますね。
同じシンセサイザーでも、ウェンディ・カルロス(元ウォルター・カルロス)や富田勲氏の音は馴染まないとの事。
だからと言って、キースの音をすべて受け入れているのとは異なり、
キースのソロにも興味を示して聴いてみたものの、
キースのピアノの音には、特に惹かれるものを感じなかった事も述べています。
ちなみに、ロックのジャンル別の推奨アルバムがリストアップされており、
その中にプログレッシヴロックもあるのですが、EL&Pは登場しません。
それはそれで著者の正直な意見なのでしょう。
読み手によっては拒絶すると思われるほど、
強烈な個性を放つ書籍の中に、
少しであれ、EL&Pやキースが登場した事は、
ファンにとっては喜ばしい事と言えます。
以上。
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本ブログは、私自身のEL&Pに関連する思い出、所持物の観察日記、妄想、関連している品物の紹介等、EL&Pにまつわるアレコレを思いのままに書き綴っております。
世代を越えたEL&Pファンのちょっとしたお楽しみになればと思います。
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自らの感性で白黒をハッキリとつける曖昧さを排除した文章は、
人によっては拒絶する人もいると思いますね。
そのため、ロックを語る上で、通常は欠くことのできないアーティストが、
取り上げられていなかったりする事もあるかも知れませんが、
そもそも、私自身がロック全般に精通していないので、
ほとんど気になりません。
実際、著者よりもロックに精通しているロックファンは数多くいるでしょうし、
その中で、自らのロック観を文章化できる方々も存在していると思います。
しかし、実際に、一般的にも知られている著名な出版社から、
どちらかと言えば自分自身の趣味の領域に関する書籍を出版できるというのは、
芥川賞作家という肩書きのなせる業なのでしょう。
このような書き方をすると、ロックを知らない著者がロックを語っているように思われるかも知れませんが、
決してそうではないです。(念のため)
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著者は1972年の来日公演に参加したようです。
それに関するレポートは特に綴られておりません。
とりわけ、キース・エマーソンのシンセサイザーの響きが、
著者の感性にマッチする音の一つとして、
好意的な説明が為されていますね。
同じシンセサイザーでも、ウェンディ・カルロス(元ウォルター・カルロス)や富田勲氏の音は馴染まないとの事。
だからと言って、キースの音をすべて受け入れているのとは異なり、
キースのソロにも興味を示して聴いてみたものの、
キースのピアノの音には、特に惹かれるものを感じなかった事も述べています。
ちなみに、ロックのジャンル別の推奨アルバムがリストアップされており、
その中にプログレッシヴロックもあるのですが、EL&Pは登場しません。
それはそれで著者の正直な意見なのでしょう。
読み手によっては拒絶すると思われるほど、
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少しであれ、EL&Pやキースが登場した事は、
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