週五日記

ボチボチがんばります

資本主義の精神と経営学

2009-01-13 08:42:21 | Weblog
いやあ、久しぶりぶりにいい本だなあと。

読みかけですが。

P(価格)、C(原価)、M(販売量)とする。

(P-C)*Mで、利益が出ると。

資本主義の初期の時代では、P(価格)を吊上げる

、いわゆる高価格の戦略をとってたと。この戦略は、

取引単位での利益獲得を目的としており、山師的というか、

投機的だったと。

ところが、資本主義の発展により、(1)企業の大規模化による資本の固定化、と

(2)終身雇用制による労働の固定化が起こったのだと。

そうすると、取引単位での利益獲得では、ダメで、期間利益の極大化になり、

その次に、生涯利益の極大化にいくのだと。

そうなると、投機的な、精神性の無い取引ではダメで、フォードが言う

奉仕主義(たぶん、従業員を大事にし、顧客に尽くすという意味?)や、

ドラッカーの言う「顧客創造」しながら、経営しないと、「生涯利益極大化」は達

成出来ないのだと。


タイトルの通り、資本主義の「精神面」と経営学の関係性を、マックスウェーバー

と、筆者の恩師である「藻利先生」の経営学で明らかにしようとする渾身の一冊み

たいだ。資本主義イコール「営利原則」ないし「効率性」だけでなく、その二つの

中に潜む「精神性」を明らかにしようとしているのかな?

筆者は、研究者として、「指導原理」としての「経営学」を明らかにすることが、

大事だと書いておられる。ぼくなり考えると、その「指導原理」とは、儲ける前

に、「世の中の役に立つ商品を提供したい的」な気持ちのことだろうか。


この本を、買った個人的理由は、大学院時代の同級生から、この先生の人となり

を聞いて、当時、「山師的」な、お金儲けしか考えていない僕は、ある「違和感」

と「好奇心」があったからかな。それも、院生時代の院生室で、カップラーメン食

べながらとか、酒飲みながらとか、温泉行った帰りとかに。

あと、この先生の講義を、18歳の僕は、確か「経営学総論」か何かで聞いて、

経営学で語られる抽象的な「利潤」とか、「総資本利潤率」とかの言葉に、

古臭さと、当時お手軽な知識を求めてた僕は、たぶん、2~3回だけしか

出席せず、ブラブラ大学近辺をしてたような気がする。


そんな感じなのに、ググって、約1500円を払って、買い、その先生の本を

読んで、若干、分かるのは、うれしい。



「資本主義」と、「環境」の両立は可能か?とか、いろんな人の

意見を聞いて、自分でも考えるが、その答え、あるいは「指導原理」が

この本の中にある気がするというと、言いすぎだろうか?



コメント
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