週五日記

ボチボチがんばります

うれしい知らせ

2011-09-29 09:01:42 | Weblog

夕方、うれしい知らせ。

こちらも肩の荷がおりた感じもある。

 

吉本隆明さんの「カールマルクス」。

いままで、なぜか、「理解できないだろうな」と思って

アマゾンでの購入をひかえてきたけれども、

なぜか、ここにきて購入し、三時に目が覚めて読み始める。

中沢新一さんの解説を先に読むと、かなりの大絶賛である。

 

吉本さんによれば、マルクスの生涯の大きな流れとして三つあると。

(1)宗教から、法・国家という幻想への流れ

(2)市民社会の構造を解明するカギとしての経済学

(3)自然哲学の道

であると。

特に、(3)が重要で、経済的カテゴリーのみの「資本論」だけで、

代表的に言われる「疎外」とか「自己疎外」とか「疎外された労働」とかを

語ってしまうと、マルクスの全生涯を語ることにならないのだと。

 

唯物史観になるかもしれないが、物質ベースで自然科学的に、つきつめていって、

なお、幻想性を有する「法・国家」にいたっているという、ふわふわした幻想のみを

切り離して、幻想的な「法・国家」を論じていないという点が、重要で、まさに「古典」になりえた

といっているのかもしれない。

 

話は飛んで、「階級」といっても、資本家の友達が、労働者かもしれないし、

労働者の身内は、資本家かもしれないし、ということを想定すると、

「階級」とだけいってしまうと、「政治的」な言葉になってしまうとのこと。

 

まだ、途中ですが、かなり読みやすいし、刺激的。

宮台先生がいっていた、吉本さんの知識人に対する「構え」を如実にあらわしている

文章があり、この文庫本に「招待」されているように感じた。

 

内田樹さんがいっていたが、頭にキックをいれられた気分である。

 

 

「自然哲学」を勉強してみたい気もするが、大変だろうな。

 

 

 

 

 

コメント
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